いのちの停車場で巡る金沢
映画に登場する金沢のロケ地や小説に登場する場所を巡り、写真や関連した金沢ネタを綴っています。
再開、4回目の「いのちの停車場で巡る金沢」です。
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Part 5 の続きです。
小説から映画のストーリーへ戻ります。
白石達郎の入院
映画に登場する加賀大学医学部附属病院
小説ではタンスの上の箱を取ろうとした白石達郎が椅子から落ちて骨折します。
映画では、雪で滑った白石達郎が骨折をして加賀大学医学部附属病院に入院します。
小説も映画も雪のシーズンの大腿骨骨折です。
病院の外観が映し出されますが、のとキリシマツツジにプラスして出入口の上部に ”金沢大学病院” の文字が見えますね。

映画のシーン 加賀大学医学部附属病院
リハビリを続けますが…。

映画のシーン
担当医(国広富之さん)
担当医が国広富之さん。個人的には久しぶりです。

映画のシーン 担当医(国広富之さん)
「噂の刑事トミーとマツ」が懐かしい。
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マニアックなロケ地巡りに少しお付き合いください
白石達郎が退院します。退院に至った詳細は、小説、映画をどうぞ。
尚、ストーリーは前後しています。
タクシーの車窓からローカルなロケ地を少し
ここからとてもローカルでマニアックなロケ地巡りが続きます。
金沢市に住んでいないと気づかないと思います。
いや、金沢に住んでいても気付かないかも。私はブログ再開にあたって映画を再視聴したので気付きました。
城北大通りを浅野川大橋へ
白石咲和子と退院した父 白石達郎の二人が乗ったタクシーが、城北大通りのひがし茶屋街付近を通過して浅野川大橋を渡ろうとしています。
加賀大学医学部附属病院(モデルは金沢大学医学部附属病院)からの帰り道だと通らない道路ですが、それは置いといて。

映画のシーン
橋の手前にバス停、後方のひがし茶屋街入り口付近にとどろき亭が見えます。

ビストロ金沢とどろき亭
浅野川大橋詰めのこの辺りです。
ん? 供田書店?
ここから吉永小百合さんのシーンが続きますが、吉永小百合さんではなく、タクシーの車窓から見える風景にご注目ください。
なんせ三年ぶりですので、映画を詳しく再視聴したときにタクシーの車窓から見える町並みに反応しました。ん? 供田書店?

映画のシーン 車窓の白い文字が供田書店
2023年9月のストリートビュー。ここですね。
ただ、2024年6月には閉業の表示。
次の写真の右端に写っている米澤茶店のもう一軒右隣なんですが😥

左から、オリエンタルブルーイング、澤ノ屋、米澤茶店
くわな湯の煙突
煙突が見えます。

煙突
この銭湯の煙突ですね。

この銭湯の煙突ですね 写真は銭湯の裏です
ひがし茶屋街にも銭湯がありました
映画「恋する女たち」に登場する銭湯
銭湯が少なくなりましたね。
観光客で賑わうひがし茶屋街にもかつて銭湯がありました。
1986年(昭和61年)の映画「恋する女たち」では、ひがし茶屋街のシーンで東湯という銭湯が写っています。斉藤由貴さんが風呂桶を持って向かっています。

恋する女たちのシーン
この銭湯は、今では観光客でごった返す人気観光スポットの中心地付近。
金箔商品を売っている箔一という店舗になりました。
煙突はなくなりましたが建物の外観はほぼそのままです。
確かに珍しい形の建物(銭湯)です。

ひがし茶屋街 箔一
この映画には金沢の観光名所が沢山登場しますよ。
ただし、もう40年前です。
人気の金沢駅鼓門や金沢21世紀美術館は当時存在していませんので。
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浅野川大橋詰めの鉄製の火の見櫓

映画のシーン 柳と鉄骨らしきものが
車窓に柳と鉄骨らしきものが見えます。
タクシーのこれまでの進行方向だと浅野川大橋詰めの火の見櫓でしょう。
大正13年建築の国の登録有形文化財です。

柳と火の見櫓
供田書店の項で載せた写真にも左端に写っています。
遠景だとこの写真かな。

浅野川大橋詰めの火の見櫓
浅野川大橋詰めの木製の火の見櫓
浅野川大橋を渡ってすぐに左折します。

浅野川大橋
車窓から木組みらしきものが見えます。

映画のシーン 木製の建築物
これは浅野川大橋詰めのもう一つの火の見櫓を再建したものです。

木製の火の見櫓
見返すと、白石咲和子はずっと後部座席の父と喋っていますね。身体を捻って。
そして浅野川沿いの道を通って目的地に向かいます。

浅野川沿いの狭い道
ローカルでマニアックなロケ地巡りはここまで。
次の案内図に緑色の矢印でタクシーの進路を表示しました。

案内図
左下の道路を右に進み、浅野川大橋を渡り終えてすぐ赤く表示されてる ”現在位置” 手前を左折して川沿いの狭い道を進むタクシー移動です。
そして二人は梅ノ橋近くの料理店へ。
料理を食べながら
梅ノ橋
二人は浅野川沿いをタクシーで進み梅ノ橋近くの料理店へ。
梅ノ橋も多くの映画、テレビなどに登場します。
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八郎すし
後から出てくる映画のシーンで窓から梅ノ橋が見えますし、エンドクレジットのロケ協力にも名前があります。
ロケーション的にも食事のロケは八郎すしの二階に間違いないでしょう。

八郎すし
江口寿史さんの「正直日記」
江口寿史さんの「正直日記」では、八郎すし左隣の建具屋さんを挟んだ居酒屋割烹 田村が登場していました。
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泉鏡花 瀧の白糸の像
このお店から浅野川沿いに50mほど先に進むと、泉鏡花の「義血侠血」を原作とした映画や新派劇で有名な「瀧の白糸」の像があります。
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治部煮
二人が食べているのは治部煮。窓から梅ノ橋が見えますね。

映画のシーン
治部煮は金沢の郷土料理です。

治部煮(©金沢市)
農林水産省の ”うちの郷土料理” にも石川県の郷土料理の一つとして紹介されています。
www.maff.go.jp
小説では、白石咲和子手製の治部煮を父 達郎が中々地元料理だと認識してくれませんでした。
ドジョウの蒲焼
小説には、郷土料理ドジョウの蒲焼も会話の中で登場しています。
次のブログでは治部煮に、その下のブログではドジョウの蒲焼に触れています。
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友禅流し
窓から浅野川での友禅流しが見えます。

映画のシーン
加賀友禅の余分な染料や糊を落とす作業です。

友禅流し(©金沢市)
昨今は水質の問題があり、友禅工房の人工の流れで行われることがほとんどです。
加賀友禅
着物の友禅模様の基になったと言われる扇絵の作者 宮崎友禅。
その宮崎友禅本人が京友禅の技法を金沢に持ち込み、加賀友禅として独自に発展したと伝えられています。「虫喰い」などの写実的な表現が特徴です。
宮崎友禅は能登出身との説もあり、そう考えれば技法を金沢へ伝えたのも納得。


加賀友禅(©金沢市)
この食事の席で白石咲和子は父 白石達郎から頼み事を再度念押しされます。
雪吊り
兼六園の雪吊り
金沢は11月。映画には雪吊りのシーンが登場。
兼六園の雪吊り作業は冬へのプレリュード。季節の移ろいを表しています。


映画のシーン 兼六園の雪吊り
金沢(兼六園)の雪吊りは、元々は林檎の枝を雪から守る りんご吊りから進化したもので、兼六園内の500本を超える木々に一カ月半ほどかけて行われるそうです。
見慣れた雪吊りの形になるまでに、職人さんが木に登り、支柱から縄を垂らしたり、池に小舟を浮かべたりしながらの作業が続きます。



兼六園の雪吊り作業
そして、観光客がシャッターを切るあの綺麗な形が出来上がります。



兼六園の雪吊り 逆さ雪吊りが美しい
ライトアップも綺麗ですよ。



兼六園の雪吊り ライトアップ
金沢駅 鼓門前でも雪吊り
全国ニュースでも風物詩として取り上げられることが多い雪吊り。
金沢駅の鼓門前で「えっ、ここにも雪吊りあるじゃん。兼六園だけじゃないんだ」との観光客の声が聞こえることがあります。
雪吊りは金沢市内の至る所で見ることが出来ますよ、お嬢さん。

金沢駅 鼓門前の雪吊り
大乗寺山の林檎の木
兼六園の雪吊りがりんご吊りが進化したものとのことですが、金沢市の大乗寺山(現在の大乗寺丘陵公園)にはリンゴの木が多かった記憶があります。
当時の大乗寺山は小学生のスキー遠足には絶好の斜面でした。
次のブログに大乗寺山でスキーをしている幼いHansの白黒写真を載せましたが、周囲にリンゴの木が写っています。歯応えのある少し酸味の強い青りんごでした、確か。
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在宅医療の患者さんたち Ⅲ
江ノ原一誠(伊勢谷友介さん)

映画のシーン 江ノ原一誠(伊勢谷友介さん)
小説では会社のラグビー愛好会の紅白試合中に、映画では趣味のトライアスロンでの事故で脊髄を損傷して四肢麻痺となりました。
本人は治そうとする意志が強く、幾つもの病院、医師を渡り歩き、自分の気持ちを理解してくれる医師を捜しています。

映画のシーン
金沢駅西口のオフィスビル最上階を占有しているIT企業の社長です。
金沢駅西口の金沢パークビルですね。


金沢パークビル 金沢駅西口
原作もこのビルの外観をイメージして書かれています。白石咲和子は、江ノ原一誠から数々の棘のある質問を受けた結果、一種の面接試験に合格します。
白石咲和子は自分の有するありとあらゆる知識と伝手を使い最先端医療を提案します。
安全性、有効性が確立されているわけでもなく完治する保証もなし。
未知の副作用などの危険性、死に至る可能性、そして高額な医療費が必要となることなどを説明します。
江ノ原一誠は白石咲和子に感謝して幹細胞治療を受ける決断を。
クローズアップ現代 iPS細胞が変える医療の未来
NHKのクローズアップ現代.、「iPS細胞が変える医療の未来」を視聴しました。
脊髄損傷の治療にiPS細胞。江ノ原一誠なら躊躇しないでしょうね。
最先端医療は日々進歩していますが医療費の問題は残ります。
ラグビー
小説では四肢麻痺の原因となったラグビーについて江ノ原一誠が語っています。
”決してラグビーが危険なスポーツだとは思っていませんよ”
(出典:いのちの停車場 南杏子著、幻冬舎発行)
と。
One for All, All for One
そして、治療に出発する江ノ原を会社のラグビー同好会の面々が、ハカと ”One for All, All for One” の横断幕で送り出します。ラグビー好きには堪りません。
ハカ
www.youtube.com
初めて聞いたとき、Hansの耳には ”頑張って、頑張って” と聞こえたハカ。
カタカナ表示すると ”カマテ カマテ” とのこと。
下記リンクに日本語訳があります。
trace-kyoto.com
弁当忘れても傘忘れるな
小説では突然雨が降り出し、”弁当忘れても傘忘れるな” という話題になりますが、季節は7月です。
個人的には一連のブログで金沢の ”弁当忘れても傘忘れるな” は11月下旬から3月上旬の冬の時期だと結論付けています。
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お盆の墓参り
金沢のお盆
小説では父娘でお盆の墓参りに出かけます。
金沢のお盆は全国でも珍しい7月の新盆です。
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墓参りの場で父達郎は、亡くなった妻(白石咲和子の母)のような点滴による延命治療はしないでくれと白石咲和子に頼みます。
今回はここまで。
次回Part 7へ続きます。