若かりし頃に出演した映画から有名俳優を見つけてみよう
7月1日からチャンネル名が「J:COM BS」となった「BS 松竹東急」(BS260ch)。
6月に2005年の映画「パッチギ!」を放送していました。
パッチギ!
1968年の京都を舞台にした映画で、主人公(塩谷瞬さん)と在日韓国・朝鮮人との交流がテーマです。
このブログでは、映画の内容よりも若い頃にこの映画に出演した俳優さん捜しと、劇中で使用された懐かしい曲、そして1968年頃の思い出に重点を置いています。
個人的には自分とほぼ同時進行(時間差はありますが)の感覚で視聴しました。

昨今いろいろありましたが、公開当時10代の沢尻エリカさん、可愛い。

それは置いといて。
キャストを見た後、個人的に「えっ?」となった俳優さんがいたので、二カ月連続ですが「若かりし頃に出演した映画から有名俳優を見つけるブログ」 その2となりました。
それでは、俳優さん捜し、そして1968年へのタイムスリップを始めましょう。
江口のりこさん
「パッチギ!」は過去にも観たことはありますが、今回、出演者に江口のりこさんの名前があることに気付きました。

あんぱん
現在放送中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」で拝見している、あの江口のりこさんです。


パッチギ!
そうだ、この人が江口さんだ。
間違いない。

映画公開時、25歳、現在45歳。
20年の月日が流れています。
真木よう子さん

次のシーンの左のマスク姿が当時23歳の真木よう子さんです。
マスクで分りづらいですね。

後に看護婦(看護師)となります。
このシーンです。
朝鮮高校と対立するグループとの争いでは相手に飛び蹴りする武闘派です。


SP 警視庁警備部警護課第四係
「SP 警視庁警備部警護課第四係」の笹本絵里役を彷彿とさせます。
桐谷健太さん
前のシーンで看護婦(看護師)の真木よう子さんに飛び蹴りされている学ラン姿が桐谷健太さんです。映画公開当時25歳。

朝鮮高校と対立する高校の空手部員の役ですが、最初、分かりませんでした。


再度、あんぱんから浅田美代子さん
「あんぱん」からもうワンシーン。
少し脇道へ逸れます。

左端は江口のりこさんですが、吉田鋼太郎さんを挟んで右端に浅田美代子さん。
Wikipediaによると、えっ、もう69歳😲
時間ですよ
人気ドラマ「時間ですよ」に出演したのが1973年、当時17歳の高校生。
もう半世紀以上前か。

劇中で歌う「赤い風船」。
次のYouTubeは浅田美代子さん、堺正章さん、そして天地真理さんまで登場する豪華版です。歌の上手下手云々より可愛らしさの方が上回ります
話を戻します。
加瀬亮さん
「あんぱん」繋がりで。
主人公の父親役だった加瀬亮さん。

【あんぱん】加瀬亮さん のぶの心に届けたいセリフ【NHK朝ドラ公式】 - あんぱん - NHK
実は、加瀬亮さんも若かりし頃「パッチギ!」に出演しています。

映画の初っ端に登場しますが、桐谷健太さんと同程度の分りづらさでした。
当時 “失神バンド” として有名だったグループ・サウンズ「オックス」のボーカル 野口ヒデトさん役です。公開当時30歳。


看板のポスターが分かりやすいかも。

次のYouTubeにそのシーンが登場します。
個人的には赤松愛さんの印象が強いバンドでした。
加瀬亮さんは「それでもボクはやってない」やアウトレイジシリーズ等々、幅広い役をこなす俳優さんですね。
アウトレイジ
アウトレイジシリーズのインテリヤクザ石原役が印象に残っています。


上のシーンで右側に三浦友和さん。
あの三浦友和さんのヤクザ役を始め、アウトレイジシリーズでヤクザを演じた役者さんたち。改めて俳優って凄い、と思った映画でした。
俳優さん捜しはここまでです。
以下、映画で使われた音楽と関連エピソードを。
パッチギ!の音楽とエピソード
加藤和彦さんが音楽担当です。
イムジン河
ザ・フォーク・クルセダーズ
イムジン河がメインテーマ(ソング)です。
加藤和彦さんたちのグループ、ザ・フォーク・クルセダーズ(以下、 フォークル)の第二弾です。
帰ってきたヨッパライ
フォークルは、デビュー曲の「帰ってきたヨッパライ」が大ヒットしましたが、曲が曲だけに一発屋と見る向きもありました。
オダギリジョーさん

楽器店(二年前に閉店した京都の “よしや楽器” でのロケだそうです)で、塩谷瞬さんたちがエレキギターを触っていたら店主に「エレキは横山ホットブラザーズに任しとったらええねん。これからはフォーク」と言われ、店に来ていた坂崎(オダギリジョーさん)の家へ。


そして、オダギリジョーさんの家でフォークルの自主製作レコード “ハレンチ” から「イムジン河」を聴くことになります。

朝鮮高校の沢尻エリカさん演ずるキョンジャに一目ぼれした塩谷瞬さんは、キョンジャが演奏していた「イムジン河」をギターを購入して練習します。
そして、遂にキョンジャとの合奏も。


オダギリジョーさんは、塩谷瞬さんにギターや在日韓国・朝鮮人のこと等々を教えてくれる役どころです。
ただ、意外といい加減な一面もあり、フリーセックスという言葉に惹かれてスウェーデンを旅したり、フラワーチャイルドに感化されたり、という役柄です。

花のサンフランシスコ
フラワーチャイルド。
所有するレコードにスコット・マッケンジーの「花のサンフランシスコ」(ジャケットは何処かへ消えました)があります。
他人のことは言えない若きHansでした。

大友浩平さん
大友康平さん演ずるラジオ局のディレクターが、塩谷瞬さんにラジオの ”勝ち抜きフォーク合戦” への出場を促し演奏させます。
当時、種々の理由で「イムジン河」はレコード発売中止、放送自粛となっていました。
放送自粛の曲の演奏を中止させようとした上司を殴りつけてまで放送する、熱血ディレクターを演じています。


河原での大乱闘
塩谷瞬さんがラジオの ”勝ち抜きフォーク合戦” に出場して「イムジン河」を熱唱している丁度そのころ、朝鮮高校と、敵対するグループが河原で大乱闘となります。


誰が祖国を二つにわけてしまったの(作詞:朴世永、訳詞:松山猛)
が流れています。
悲しくてやりきれない
塩谷瞬さんがギターを壊して川に投げ捨てるという出来事が発生。
その場面で流れるのがフォークルの「悲しくてやりきれない」ですが?………?
エンドロールを見るとオダギリジョーさんが歌っていました。

あの素晴しい愛をもう一度
最後はエンディングテーマの「あの素晴しい愛をもう一度」が流れてハッピーエンドです。
パッチギ!に登場する1968年
1968年、三億円事件が発生した年です。
シャツのイン、アウト
京都タワー前を歩く塩谷瞬さん、ギター抱えたオダギリジョーさん。
ボタンダウンのシャツを綿パン、Gパンにイン。


兄ちゃん、シャツ出てるで
シャツをズボンの外に出すのは ”だらしない” 時代でした。
いや、”だらしない” と言われる前に ”兄ちゃん、シャツ出てるで” と教えてくれる時代でした。
シャツ出しは、いつからだろう。
お腹周りが気になる人(私もですが)を中心に、あっという間に広がった記憶。
日本サッカー協会がシャツの外出しをOKにしたのが今から10年と少し前、という記事を読んだことがあります。
看護婦さんが白衣だった
看護婦さんは白衣にナースキャップにナースサンダル、そして白のストッキング。
清潔感溢れる服装ですが、白一色だと汚れが目立つでしょうし、動き辛そうです。
看護師さんではなく看護婦さんでしたね。

当時憧れていたギター
塩谷瞬さんたちが楽器店で手にしているヤマハのギターに¥53,000.の値札。
1968年当時、大卒の初任給が3~4万円だったそうですから、給料一カ月半分。
高校生には手が届く値段ではありませんでした。

所有しているレコードの間から当時の雑誌の切り抜きが出てきました。
ギターのページです。若きHans、欲しかったんでしょうね。

ギブソンか、それともマーチンか
当時、GibsonやMartinのギターに憧れていました。
上の切り抜きは1968年より少し後の雑誌ですが、当時で20万円から30万円台です。
Guildのギターも…高い。
ギブソン、マーチン、そしてギルド。
若きHansはなんとかヤマハを手に入れました。

当時は当たり前だったものが、探せばまだまだ見つかると思います。
「パッチギの呪い」なる言葉を聞いたことがありますが、気持ちよく視聴したので触れません。
今回はとても長くなりました。
映画の時代設定が自分の青春時代と被ったためでしょう。
では、今回はこれで。