Hans Potterの日々

映画と音楽と本、そして食べることが好きなオジサンです。徒然なるままに…

映画で巡る金沢 ママ、ごはんまだ? Part1

ママ、ごはんまだ?


台湾料理と一青妙・窈姉妹と母の絆が溢れる/映画『ママ、ごはんまだ?』予告編

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金沢市円光寺商店街

撮り溜めした写真の中に、金沢市の円光寺商店街の写真が何枚か…。
2017年に公開された、白羽弥仁監督の映画「ママ、ごはんまだ?」のロケの写真です。

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ロケ風景

知人から「通勤途中のバスから円光寺商店街でロケしているのが見えた。何のロケかは分からない」と連絡があり、暇なオジサンは見に行きましたが、「あそこで???」。最初聞いた時「?」マークが頭の中に充満しました。
円光寺住宅は、1957年(昭和32)年に県内初の住宅団地として完成しました。

当時の住宅地図で確認すると、ロケ地の商店街には、電器店、薬局、菓子店、酒屋、本・文房具店、金物店、お多福(うどん屋)、クリーニング店があります。すぐ横には銭湯、米屋、魚屋、八百屋、精肉店、寿司屋、和菓子店、豆腐屋、理髪店、美容室、医院、花屋、プロパンガス店(都市ガス化前ですね) 等々。更には郵便局やタクシーの営業所、傘屋までが ほぼ50m以内に揃っています。円光寺住宅内で全て事足りたようです。

流石に今では店の数も減ってはいますが、ほぼ当時のままです。

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円光寺住宅団地の

後で、「ママ、ごはんまだ?」の撮影だと知りました。

一青妙さんのエッセイ

歌手 一青窈さんの姉、一青妙さんのエッセイ( 「私の箱子」「ママ、ごはんまだ?」)を白羽弥仁監督の脚本で映画化したものです。

一青妙さん、一青窈さん、そして姉妹の母 一青かづ枝さんの家族の物語で、一青かづ枝さんの出身地、石川県中能登町の町制10周年記念事業作品として制作された映画です。

 ロケ風景を見かけたこと、主演の木南晴夏さん、そして一青窈さん、私の好きなお二人の名前があったことが、この映画を見る切っ掛けでした。

木南晴夏さん

木南晴夏さんを初めて知ったのは、2008年の映画「20世紀少年」を観たときです。アモーレこと平愛梨さんの友人、小泉響子役でした。

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20世紀少年のシーン

20世紀少年」の錚々たる出演者の中にあって、印象に残っています。
その後テレビでもよく拝見するようになりましたが、勇者ヨシヒコのムラサキ役も良かったですね。

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勇者ヨシヒコのシーン

無類のパン好きということですが、「20世紀少年」のインタビューでもパンの話が出ています。玉木宏さんにはお米を食べさせているのでしょうか。

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YouTubeより

一青窈さん

一青窈さんを知ったのは、NHKの「トップランナー」という番組だったと思います。
舞台で裸足で歌うというエピソードに興味を持ち、放送の前年に発売された最初のアルバム「月天心」を購入しました。

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月天心

ママ、ごはんまだ?のロケ地

キャスト

話が飛びました。ここから映画のロケ地巡りですが、あくまで金沢、石川県に限らせていただきます。あしからず。
先ず配役です。一青妙さん(木南晴夏さん)、一青窈さん(藤本泉さん)、一青かづ枝さん(河合美智子さん)、以下、俳優さんのお名前で記します。

河合美智子さん。映画公開前に脳出血を発症されました。最近の白羽弥仁監督の映画「みとりし」関連のTwitterでお元気な姿を拝見してほっとしました)
一青姉妹の父は台湾人で、日本人の母と結婚したという前提があります。これを覚えておくと映画のストーリーが理解しやすいと思います。

台湾の市場

映画の冒頭。回想シーンで台湾の市場が登場します。いろんな食材がでてきます。

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映画のシーン
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映画のシーン

台湾にも広州出身の方がいらっしゃると思います。「食は広州にあり」。広東では「四本足のものは机と椅子以外、二本足のものは家族以外、飛ぶものは飛行機以外、水中のものは潜水艦以外、なんでも食べる」という言葉を見たとき、「家族以外の二本足は食べるんかい」と突っ込みを入れたことがあります…。
また脱線しました。

初っ端からお腹の減る映画です。姉妹のお母さん役の河合美智子さんが覚えた台湾料理がず~っと登場します。

姉妹のお母さんが作る料理は大切な出演者です。覚えておいてください。

遺品整理と思い出

母の遺品整理に訪れた姉妹。業者を呼んで開けた金庫の中には一枚の家族写真だけが。幼い頃の二人と、亡くなった父親、そして河合美智子さんが写っています。

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映画のシーン

押入れの中の木箱から出てきたのが、写真や手紙、そして若き母が一生懸命覚えた台湾料理のレシピを認めたノートです。

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映画のシーン
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映画のシーン

ノートを読んでいるうちに台所で料理を作っている母の後ろ姿が甦ります。ここでタイトルです。

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映画のシーン

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映画のシーン

昔はアイランドキッチンや対面式などのお洒落な台所はなく、窓に面した台所=母親の後ろ姿の台所が当たり前でした。

後ろ姿と包丁の音、鍋のグツグツする音が匂いと共に甦ります。最近の人は分からないかな。

円光寺商店街

金沢市の円光寺商店街の谷宗惣菜店を ”東京の商店街にある精肉店” として使っています。

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映画のシーン

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実際の商店街

映画では、円光寺商店街が昭和の東京の商店街という設定です。そう言えば、ロケ時、スタッフの方が残雪を一生懸命除雪していました。映画を観て雪かきの訳が分かりました。東京の商店街に雪が積もっていたら変ですからね。

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除雪作業のスタッフさん

円光寺商店街は、映画では河合美智子さんと甲本雅裕さんの絡みや、終盤の木南晴夏さんと甲本雅裕さんのシーンで使われていました。

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映画のシーン

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映画で木南晴夏さんの後方に映っている店舗は新しいビルと駐車スペースになっていました

また字数が多くなってしまいました。

今回はPart 1とします。次回、ママ、ごはんまだ? Part 2へ。

hanspotter.hatenablog.com