Hans Potterの日々

映画と音楽、そして食べることが好きなオジサンです。徒然なるままに…

ユニオシ「ティファニーで朝食を」に登場する日本人

秋ですね。

昨日(2022年9月29日)の金沢の日の入りは17時41分。8月29日は18時27分でしたから、一ヵ月で40分以上早くなっています。

夜が長くなり、読書などには良い季節になってきました。

ティファニーで朝食を

ムーン・リバー

昨夜、連れが「ティファニーで朝食を」を観ていました。

オードリー・ヘプバーンが出演した映画では「ローマの休日」より後、「シャレード」と相前後して観た記憶があります。勿論、封切ではなくレンタルビデオですが。

ティファニーで朝食を

主演がオードリー・ヘプバーン。そして、ヘンリー・マンシーニ作曲のムーン・リバー」も名曲です。好きな映画です。


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ユニオシの登場

が、オードリー・ヘプバーンと同じアパートに住む日本人(日系人) “ユニオシ” が登場します。

これは、アカン。完全にあきまへん。

メガネ、出っ歯、低い身長、等々。

欧米人のイメージする典型的な日本人のステレオタイプですが、どう贔屓目に見ても人種差別でしょう、これは。

演じたミッキー・ルーニーも、身長5フィート1インチ (約155 ㎝)とのこと。

映画のシーン

容姿も然る事乍ら、つんつるてんの寝巻や “ユニオシ” が暮らしている部屋の様子など、日本の文化を全く理解していないとしか思えない描き方です。

映画のシーン

トルーマン・カポーティの原作

トルーマン・カポーティの原作には、“ジャップ” という差別語は出てくるものの、こんなに酷い人物像ではないとのこと(※カポーティの小説で読んだのは「冷血」だけで、「ティファニーで朝食を」は未読です。悪しからず)。

カポーティ自身も小柄だったそうですから、映画の “ユニオシ” のような設定にはしないでしょうね。

映画化した際の監督の脚色?

終戦後16年、1961年公開の映画です。「Made in Japan」=「安かろう悪かろう」=「品質が悪いことの代名詞」の時代の映画です。

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余談ですが、映画「トルーマン・カポーティ 真実のテープ」は中々興味深い内容でした。


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映画に登場する日本

ということで、「ティファニーで朝食を」の “ユニオシ” から始まった今回は、映画に登場する日本についてのブログです。

が、記憶の鮮明な最近観た映画、「ミスター・ベースボール(Mr. Baseball)」が中心となります。悪しからず。

ミスター・ベースボール(Mr. Baseball

最近観た1992年の映画「ミスター・ベースボール(Mr. Baseball)」。

高倉健さんが出演しているとの理由で観た映画ですが、日米の野球の違いや、文化そのものの違いなど、面白い内容でした。


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ニューヨーク・ヤンキース所属の現役大リーガーが中日ドラゴンズへ移籍することになり、日本へ到着してからのアレコレを描いた映画です。

映画のシーン

日本の空港に到着早々の記者会見では、日本に対する主人公の正直な感想が口から出ます。

小さな人間が早口で…

映画のシーン

YEN

映画のシーン

“Yen(熱望)に惹かれた” という皮肉たっぷりの回答。私の英語力では “Yen=円” のみでした。

スワロウテイル Swallowtail Butterfly ~あいのうた~

そう言えば、1996年の映画「スワロウテイル」の「Yen Town Band」。

"円" が世界で一番強かった時代という設定に通じるものが。


www.youtube.com」

「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」。懐かしい。

ベースボールと野球

話を戻します。

製作者は、日米の野球文化の違いに違和感があるようで、練習のやり方、鐘や太鼓を使っての応援、試合に引き分けがあること、そして送りバントなど、ベースボールと野球の違いが描かれていました。

映画のシーン

野茂英雄さんのドジャース入団の3年前、イチローさんがメジャーデビューする9年前、今(2022年)から30年前、1992年の映画です。

日米の文化の違い

日本到着直後、球団お偉方と握手ではなくお辞儀を交わす場面、そして名刺を差し出すお偉方たちにトレーディングカードを配るシーンから始まり、

映画のシーン

日本の家の狭さ、

映画のシーン

靴を脱ぐ習慣、トイレ、入浴方法、食事、

映画のシーン

等々、文化そのものの違いが数多く登場しますが、徐々に異文化を受け入れていくという内容でしたから、納得できる描かれ方=製作者が日本の文化を理解して脚本を書いている印象でした。

ヌードルハラスメント

映画では、球場での割りばしでの食事風景を始めとして、麺を啜るシーンが頻繁に出てきます。

欧米人には啜るという文化がないためか、所謂、ヌードルハラスメントに通ずるシーンが度々登場します。

映画のシーン

そういえば、映画「ブラックレイン」でも高倉健さんとマイケル・ダグラスがうどんを食べるシーンで、マイケル・ダグラスが箸を使ってぎこちなく食べていました。

ブラックレインのシーン

一時期、麺類を啜ることに関してヌードルハラスメントなる言葉が取り上げられました。それに一部の日本人が過剰反応して話題になったことがありましたね。

日本の文化ですし、日本で食べている分なら啜るのが当たり前では、と個人的には考えています。

ヌードルハラスメントはブログでも話題にしたことがあります。

hanspotter.hatenablog.com

高倉健さんも登場

ナゴヤ球場も登場しますし、ドラゴンズの監督を演じている高倉健さんが、まさに星野仙一さんです。ドラゴンズファンには興味深い映画かも。

尚、映画には懐かしいレオン・リーアニマル・レスリーのほか、日本人を含めた元プロ野球選手が出演しています。

映画のシーン

ロスト・イン・トランスレーション

以前のブログに登場した「ロスト・イン・トランスレーション」。

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この映画でも日本や日本人の描き方に違和感を覚える方がいるようです。私もビル・マーレイがタクシーから眺めている、やけに毳毳しく強調された新宿のネオンサイン、そして最初のホテルのシーンなどで違和感がありましたが、観ている内に霧消しました。

初めて訪れた外国で、私たち日本人が「?」と感じるのと同じようなものだと思います。

007は二度死ぬ

日本が登場する映画と言えば、1967年の「007は二度死ぬ」。

相撲のシーンや、半世紀以上前の銀座の風景などが登場します。

映画のシーン

浅草のツルヤ鼈甲店前。

喫茶モンブランの看板が懐かしい。

映画のシーン

日本人からすると、時代錯誤の大袈裟なシーンや荒唐無稽な演出がとても多い映画ですが、日本を舞台にした ”娯楽活劇” だと割り切って観れば、半世紀以上前の日本の風景などを懐かしく楽しめる映画です。

映画の後半、敵の基地近くに潜入するため、地元の日本人女性(浜美枝さん)と偽装結婚します。

そのため初代ジェームズ・ボンド役のショーン・コネリーが、瞼を一重にしたり、胸毛などを脱毛したり、等々で日本人に変装。

変装後のジェームズ・ボンド。えっ、これで日本人………。

映画のシーン

日本人ボンドガールの浜美枝さん、綺麗です。それと食卓の上の赤玉ポートワインが懐かしい。

ディズニー映画でも

まぁ、いろいろ書いてきましたが、ディズニーのアニメに登場する人物も、所謂、ステレオタイプが多いようです。例えば1998年の「ムーラン」。

ムーラン

逆に日本人が外国の方を描いた映画やアニメを海外の方はどう受け止めているのでしょうかね。

以上、あくまで私が最近観た映画から書きました。

金沢の建物巡り 尾張町界隈 Part3は少し趣が…。

「金沢の建物 尾張町界隈 Part3」というタイトルですが、早々に話がずれていきます。あしからず。

老舗と町家

Part1、Part2と続けて、前回のPart2は町民文化館まででした。

hanspotter.hatenablog.com

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まずは前回の続きで、町民文化館から90m弱、橋場交差点方向へ戻ります。

細字印判店-日本最古の印判店

通りの反対側に細字印判店というハンコ屋さんが見えてきました。

細字印判店

建物は古くはありません。じゃ、何故?

細字印判店は、天正十六年(1588年)創業。

十一代続く日本最古の印判店とのこと。

前田利家の御用印判師として、金沢の尾張町に店を構えて四百有余年の老舗です。

老舗と町家

尾張町界隈には細字印判店のような老舗も多く、古い町家が残っている地域です。

老舗と町家

古い建物は見学する分には面白いのですが、実際に暮らすとなると居住性などの問題は山積。

一番の問題は、古い建物の維持・管理にお金がかかるということです。

建物の老朽化

武蔵ヶ辻、近江町市場方向へ戻ると問題点が見えてきます。

加賀麩の不室屋の後ろに、珍しい木造の西洋建築があります。

明治29年(1896年)、今から120年以上前に近くの市姫神社の名前を冠した市姫写真館として建てられました。

木造の西洋建築

その後、医院として使われていましたが、ご覧のとおり老朽化しています。

建物の老朽化

このように老朽化した建物や、主(あるじ)不在、老朽化予備軍の建物を彼方此方で見ます。

この建物も使われていません

町家がアパートや駐車場に

維持・管理が難しくなった狭い町家跡には、縦に細長いアパートも。

町家跡地のアパート

)ブラザース・フォーの「七つの水仙」の歌詞を英語の授業で習ったことがあり、以前からマンションという単語は使わず、アパート(メント)と表記していますが悪気はありませんので。


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また、歯が抜けたように、駐車場となった町家跡地も目立っています。

古い建物の維持・管理にはお金がかかります。個々人の力では無理がありますね。

金沢市内のオブジェ巡り

と、ここまで尾張町近辺の古い建物を紹介してきましたが、湿っぽくなってきたので趣向を変え、タイトルとは全く関係のない金沢市内のオブジェを巡りましょう。

やかん体、転倒する。

金沢駅の東口(兼六園口)、バスターミナ近くに大きなやかんのオブジェ「やかん体、転倒する。」があります。

やかん体、転倒する。

何だ、これ?ということで少し説明を。

2004年と2006年の2回、金沢21世紀美術館の開館に合わせて、金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティションが開催されました。

その時の入賞作品が市内に設置されています。

Corpus Minor #1

金沢駅から武蔵ヶ辻方向へ歩くと、高さ3.8m、重さ6.5tもある「Corpus Minor #1」が現れます。

横に並んだ自動車と比べると大きさが分かりますね。

Corpus Minor #1

走れ!

金沢の中心部、香林坊には「走れ!」。

走れ!

金沢21世紀美術館へのプレリュード

時間に余裕があれば、金沢21世紀美術館へのプレリュードとして、オブジェを探しながらの市内散策も面白いと思います。

博物館・美術館の入場者数ランキング

新型コロナ禍前の数字ですが、博物館、美術館の年間入場者数ランキングです。

東京の錚々たる美術館、博物館の中に、金沢21世紀美術館の名前があります。ご参考までに。

出典:綜合ユニコム㈱ Webサイト(201909n1.pdf (sogo-unicom.co.jp)

孫が遊びに来ましたので、今日はこれで。

ブラタモリ 加賀百万石の城でわかる石垣の魅力 Part2

日本の石垣SP 金沢城の石垣

昨年(2021年)の7月に放送されたNHKブラタモリ「日本の石垣スペシャル 〜加賀百万石の城でわかる石垣の魅力とは?〜」。

番組のシーン(出典:NHKブラタモリ」日本の石垣SP)

放送の三日後にブログを書きましたが、番組の最初の部分だけで終わっていました。

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先日、Twitter仲間が金沢市を観光で訪れました。その時に、この放送のこともツイートされていました。

ということで、実に一年ぶりのPart2を少し。

尚、写真は撮り溜めした中から選んだものです。従って季節や撮影年度はバラバラです。悪しからず。

金沢城の石垣巡り開始

400年以上前の石垣

タモリさんたちは石垣めぐりを開始。

番組のシーン(出典:NHKブラタモリ」日本の石垣SP)

この場所ですね(通常は立入禁止)

「400年以上働いてきた疲れきった石ですが」「非常に雑に見えますけどね」などの会話が交わされます。

番組のシーン(出典:NHKブラタモリ」日本の石垣SP)

説明板によれば、本丸南面の石垣は創建は1610年頃。実際に400年以上前の荒々しい割石積みです。

本丸南面の石垣

もう少し石川門方向へ進んだ東ノ丸東面の石垣に至っては1592年創建、金沢城最古の野面積み(自然石積み)の石垣です。

東ノ丸東面の石垣

400年以上前の石たちで、野面積み(自然石積み)や割石積みの一見非常に雑に見える石垣です。

この辺りの石垣は明治時代に三段になりましたが、藩政時代は高さ25mの石垣だったとのこと。

この石垣の上にある辰巳櫓跡から、番組がスタートした金沢21世紀美術館方向を見た写真です。

辰巳櫓跡から金沢21世紀美術館方向

真下が復元されたいもり堀。左側を走る道路は藩政期の百間堀を埋め立てたもの。

道路の更に左が兼六園です。

金沢城の古い絵図で見るとハッキリしますね。

金沢城の絵図(出典:石川県ウエブサイトの図より作成)

大手門跡へ

番組のシーン(出典:NHKブラタモリ」日本の石垣SP)

タモリさんたちは城の正門、大手門跡へ移動します(下記地図の①⇒②へ)。

金沢城(出典:石川県ウエブサイトの図より作成)

尚、観光客に人気の石川門(地図の③)は搦手門、裏門です。

 

大手門跡の近くには、藩政時代からの大手堀が現存しています。

四季折々の表情、美しさがあります。

大手堀の春と秋

テレビドラマにも登場

話が飛びます。

大手堀は、2018年の日曜劇場「99.9 刑事専門弁護士(SEASON II)」にも登場します。

主役の深山大翔(松本潤さん)が、生まれ故郷の金沢で、亡くなった父の冤罪を晴らすという内容でした。

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丸川検察官(青木崇高さん)と話しているのが大手堀前。

ドラマのシーン(後方が大手堀)

二人の後ろに見えるのは地元の人気店、金澤屋珈琲店です。

ドラマのシーン

金澤屋珈琲店

因みに、ここは金沢城の黒門口です。

尾山御坊や佐久間盛政の時代はここが大手でしたが、前田家の時代に高山右近の進言で現在の場所に大手門が移りました。

大手堀

話を戻します。

番組のシーン(出典:NHKブラタモリ」日本の石垣SP)

大手堀の石垣を見たタモリさんたち。

「この石垣も古い」「似てますね!」の会話。

大手堀の石垣は創建が慶長(1596年~1615年)頃、金沢城初期の古い石垣です。

先ほどまで見ていた石垣と同じ頃ですから似ていますよね。

1799年の地震後上段は改修されましたが、下段の石垣は昔のままです。

大手堀の石垣

大手門口

いよいよ大手門跡です。

番組のシーン(出典:NHKブラタモリ」日本の石垣SP)

お城の正門、表玄関だけに、先ほどまでの石垣とは違い大きな石が目立ちます。

権力の象徴、城主の威厳を示すための鏡石です。

大手門口の石垣

穴太衆

金沢城の石垣も、穴太衆(あのう:穴生とも)と呼ばれる石垣の専門職人の高度な技術によって作られました。

番組のシーン(出典:NHKブラタモリ」日本の石垣SP)

鉛瓦

ここで白く輝く鉛瓦の話題になります。

番組のシーン(出典:NHKブラタモリ」日本の石垣SP)

映える鉛瓦

金沢城の屋根には、通常の瓦ではなく薄い鉛を貼り付けた鉛瓦が用いられています。

鉛瓦は歳月を経て白くなり、金沢城の優美さの象徴となっています。

番組のシーン(出典:NHKブラタモリ」日本の石垣SP)

実際の写真で白く輝く鉛瓦をどうぞ。

白く映える鉛瓦

先ほどのテレビドラマ「99.9 刑事専門弁護士(SEASON II)」にも鉛瓦の金沢城をバックにしたシーンが登場します。

まるで雪が積もったように見えますが、これが8月のお盆過ぎの撮影だと言いますから驚きです。

ドラマのシーン

鉛瓦は江戸城などにも

慶長年間、初代の江戸城天守にも鉛瓦が使われており、江戸時代の古文書には「鉛瓦を使用したのは名城の姿を壮美にするため」と書かれているとのこと。

ただし、天守以外の屋根にまで鉛瓦が使われている城は金沢城だけのようです。

鉛瓦で鉄砲の弾?

鉛瓦の本来の目的は、鉛瓦を葺くことにより、強度や硬さ、それに酸に腐食されないための耐酸性を高めることです。

これに加えて、小学生か中学生の時に習ったのが、有事の際には鉛瓦を熔かして鉄砲の弾にした、という説です。

桑子アナの指摘

ここで桑子アナの一言。

「いざという時に これをとかして弾丸をつくってるようでは」。

番組のシーン(出典:NHKブラタモリ」日本の石垣SP)

確かにそうですね…。

金沢城が鉛瓦になったのは、前田綱紀の時代に行われた改修からとのこと。
1600年代の後半ですね。

徳川の治世も安定した時代ですから戦役の心配もほとんどなかったはずです。

桑子アナの疑問はもっとも。

ここで一旦ブラタモリから離れます。

ニッポン不滅の名城

今年(2022年)の1月22日に放送された、同じNHKの「絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城~金沢城~」に答えがありました。

番組のシーン(出典:NHK「絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城」)

番組では、金沢城の ”美” に加え前田家の美意識を取り上げていました。

番組のシーン(出典:NHK「絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城」)

結論から申し上げますと、桑子アナの疑問は正しかった。

雪国の宿命を美で解決

番組のシーン(出典:NHK「絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城」)

普通の屋根瓦では屋根の重量が増し、雪の重みが加わると屋根は大変な重さになります。豪雪地帯のニュースで、民家の屋根の雪下ろしを見た方も多いと思います。

雪下ろしをしなければ建物自体の倒壊も懸念されます。

番組のシーン(出典:NHK「絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城」)

そこで、鉛瓦で屋根の重量を軽減する工夫がなされました。

そして、それが白く映える美しい城を生み出すこととなります。

番組のシーン(出典:NHK「絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城」)

結論。白く輝く鉛瓦は雪国ならではの対策の賜物でした。

 

以上、桑子アナの鋭い指摘から脇道に逸れました。

また長くなりました。今回は以上ですが、金沢城の話題は続ける予定です。

金沢の建物巡り 尾張町界隈 Part2

石川銀行橋場支店の続き

前回は金沢文芸館(旧石川銀行橋場支店)まで巡りました。

hanspotter.hatenablog.com

昔の金沢文芸館付近と現在

古い絵葉書がありました。現在の橋場町の交差点辺りから見た尾張町方向の町並です。

出展:金沢市図書館ウエブサイト

絵葉書左側の赤い屋根の建物は、昭和4年(1929年)に建て替えられて、現在の金沢文芸館の建物になっています。

絵葉書には電車。

金沢に電車が走ったのは、幼い頃の中原中也が金沢を去って5年後の大正8年(1919年)ですから、赤い屋根の建物が建て替えられるまでの、ほんの10年の間の風景ですね。

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ほぼ同じ方向を撮った写真がありましたので。

実写

木橋

金沢文芸館前にある枯木橋には「明治廿五年四月架」の文字が刻まれています。

木橋の欄干

この橋は惣構(城下町を囲い込んだ堀や、堀の城側に土を盛り上げて造った土居などの防御施設)の堀の上に架けられた橋とのこと。

惣構の発掘調査

橋の近くでは惣構の発掘調査が行われました。

惣構の発掘調査

金沢市内では、堀だけではなく升形などの発掘・復元も行われています。

升形

www4.city.kanazawa.lg.jp

ブラタモリでも取り上げられていましたが、観光客に人気の近江町市場を歩くと、惣構の土居を崩したり堀を埋め立てたりした痕跡(段差)があります。

市場にあるスーパーの中が分かりやすいと思います。

また、南町から近江町市場へ続く裏通りも、平行して走る二本の道が段差になっているなど、惣構の名残が。

当時の尾張町は金沢の中心

金沢文芸館近くの写真館前にある「石川縣 里程元標 加賀國 金澤尾張町」が目立ちます。

その横には、明治41年に金沢で最初に尾張町にガスが供給されたことを示すため復元された当時のガス燈も設置されています。

里程元標と復元されたガス燈

当時の尾張町の繁栄ぶりが想像できますね。

尚、ひがし茶屋街などではガス燈が復刻されています。

町民文化館

金沢文芸館は、高岡銀行橋場支店として建築され最後は石川銀行橋場支店でしたが、平成12年(2000年)に石川銀行が破綻した後、金沢市の所有となっています。

金融機関繋がりで、武蔵ヶ辻方向へ400mほど移動して石川県立尾張町町民文化館へ。

町民文化館。ネーミングはちょっと…。

まぁ、それは置いといて。

尾張町 町民文化館

ん? 町家?

明治40年(1907年)に金沢貯蓄銀行として建てられた石川県有形文化財の建物です。

ご覧のとおり外観は和風ですが、中に入ると…。

尾張町 町民文化館の内部

合併により北陸銀行尾張町支店になりましたが、昭和51年(1976年)に北陸銀行から県に寄贈され現在に至っています。

驚き その1

寄贈。

町民文化館は、北陸銀行が石川県に寄贈した建物です。

先に出てきた金沢文芸館石川銀行の経営破綻によるもの。

同じ金融機関絡みでも寄贈と経営破綻…。

まぁ、何れにせよ歴史ある建物が保存された訳ですから良しとしましょう。

驚き その2

それよりも昭和51年までこの建物で銀行が営業していたことに驚きます。

記憶では、当時はキャッシュディスペンサーなど、銀行のコンピューター化が進んでいた時期です。

北陸銀行のウエブサイトで確認すると、寄贈する三年前の昭和48年には、この銀行の全支店のコンピューター化が完了しています。

www.hokugin.co.jp

いかに内部は洋風とはいえ、コンピューターや電源の配線を張り巡らすのは大変だったでしょうね。何しろ明治40年(1907年)の建物ですから。

もう一度さっきの写真をどうぞ。

尾張町 町民文化館の内部

尚、町民文化館は平日は開いていません。念のため。

と、ここまで進めましたが孫が遊びに。

2歳近くなると何にでも興味を持ち、歩き回って身体で確認します。放っておくと危険なので、“じぃじ” はそっちへ。

ではまた。

金沢の建物巡り 尾張町界隈 Part1

金沢の建物巡り

軍都 金沢の記憶

去年(2021年)の10月23日に「金沢の建物巡り ”軍都” 金沢の記憶」と題したブログを書きました。

明治、大正時代の旧陸軍省に関連した、金沢の古い建物に関したブログです。

hanspotter.hatenablog.com

桐木憲一さん原作の「金沢シャッターガール」を題材にしたブログ「金沢シャッターガールで巡る金沢 Part1」の一部を編集・加筆したものです。

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金沢の建物

幸いにも戦災や大きな災害のなかった金沢市には、

江戸時代の建物、

金沢城石川門、武家屋敷

明治時代の建物、

石川県立歴史博物館、尾山神社神門

そして、大正、昭和は勿論、平成、令和の建物が残っています。

金沢21世紀美術館(写真提供:金沢市)、金沢駅 鼓門

地元紙 北國新聞の記事

古い時代の建物と、新しい時代が共存している金沢ですが、2021年10月、地元の北國新聞に「洋館の町ずらりと」という記事が掲載されていました。

洋館が、尾張町を中心とした一角に集中しているという内容で、金沢市の洋館を取り上げていましたが、今回はこの記事に載った建物を軸に金沢を巡ってみます。

尾張町界隈の古い建物

尾張町界隈の古い建物で、私が意識して訪ねたのは下の写真の建物が最初です。

表通りから道沿いに140mほど入った所です。

尾張町の古い建物

何この建物!? 洋館じゃないじゃん。

という声が聞こえてきそうですね。

山上たつひこさん

経緯を説明します。

がきデカ」で有名な山上たつひこさんが金沢在住で、文筆活動をされています。

石川県の方なら、今年(2022年)3月に北國新聞に掲載された土曜小説「モニュメント」をご覧になったかも。

江口寿史さん

その山上たつひこさんを “ココロの師匠” と呼ぶ江口寿史さんが、山上たつひこさんの小説「枕の千両」のカバーのイラストを描いています。

詳しくはこちらのブログで。

hanspotter.hatenablog.com

前置きが長くなりましたが、このカバーのイラストが金沢の風景だと知って探しました。

そして見つけたのが先ほどの写真の建物です。

カバーのイラストと実際の写真です。

カバーのイラスト

実際の写真

尾張町

尾張町の表通り

尾張町

前田利家金沢入城の際に、尾張荒子前田利家生誕の地)から呼び寄せた御用商人の居住地だったことが町名の由来と言われています。

それまでの私は、尾張町では表通りばかり歩いていました。

表通りでは、所々町家が壊されて歯抜け状態なのが気になりますが、現在でも営業している老舗に加え、古い町家を利用した飲食店なども目立ち、個人的に飲食したお店も並んでいます。

中には伊能忠敬が宿泊した旅館の跡地の店舗も。

森忠商店

石黒薬局

ア・ラ・フェルム・ドゥ・シンジロウ、黒田香舗

梅梅(めいめい)

旧田上医院

イラストの建物を探して、表通りから一歩入って気付いたのは、この周辺には表通りとは時代の違うレトロな建物が沢山残っているということです。

新聞の記事にはこのイラストの建物の写真は載っていませんでしたが、記事の建物と思しき旧医院が隣に。

下記のサイトを見ると、イラストの建物を含め、両隣の建物は全て旧田上医院関連のようです。

新・レトロ建築写真帖 旧田上医院

イラストの建物は旧田上医院の臨床検査所。

旧田上医院(臨床検査所)

隣の旧田上医院の建物は昭和7年 (1932年)竣工。

旧田上医院(医院部分)

自宅部分(旧田上家)は昭和6年(1931年)築。

旧田上医院(自宅部分)

それぞれ金沢市の指定保存建造物です。

村松商店

旧田上医院から120mほど歩くと、記事に載っていた旧村松商店の建物。

村松商店

現在は、Cazahanaというインテリアショップです。このお店の名、ラテン系の言葉かと思ったら「カザハナ」と読むそうです。

昭和3年(1928年)築。

この建物は国の登録有形文化財金沢市の指定保存建造物にもなっています。

旧三田商店

ここから表通りへ50mほど歩くと、旧三田商店が道路に面して建っています。昭和5年(1930年)建築。

旧三田商店

現在は骨董品販売、そして画廊喫茶となっているこの建物は、藩政末期創業の輸入小間物商だった三田商店の店舗でした。

国の登録有形文化財となっている建物です。金沢市の指定保存建造物にもなっています。

鉄筋コンクリート造2階建て。

近隣に “看板建築”(木造の建物をコンクリート造のように見せる建築方法。屋上部分に木造の屋根が見えることが多い)と思われる建物も多いので、本格的な鉄筋コンクリート造は当時目立ったことでしょう。

ごっぽ石

話が少し外れます。

建物の入口横には金沢弁で “ごっぽ石”と呼んでいる石。

旧三田商店(入口横の ”ごっぽ石”)

雪道を下駄で歩くと下駄の歯と歯の間に雪が詰まってきます。その下駄を “ごっぽ石” にコンコンとぶつけて雪を落とします。

長町の武家屋敷エリアでよく見かけますが、昭和5年に建てられたモダンな建物に “ごっぽ石”。

もっとも武家屋敷エリアの “ごっぽ石” は、狭い道を右左折する車のタイヤから建物を守るのに役立っているような…。

“ごっぽ石” (武家屋敷エリア)

石川銀行橋場支店

ここから東へ50m。

昭和4年(1929年)に高岡銀行橋場支店として建築され、最後は旧石川銀行橋場支店だった建物です。国登録有形文化財

石川銀行橋場支店(金沢文芸館

現在は金沢市金沢文芸館となっています。二階には、金沢所縁の作家、五木寛之さんの金沢五木寛之文庫。泉鏡花文学賞に関連した展示もあります。

石川銀行橋場支店(金沢文芸館

また長くなりました。

今回は地図のこの辺りしか回っていません。

次回へ…。

「風をあつめて」と スカーレット・ヨハンソン

映画と音楽

当初は映写機の雑音隠し

無声映画時代、映写機の大きな機械音を誤魔化すため、上映時にピアノの演奏が必要だったと言います。

それが進化、発展し、いつの間にかシアターオルガンとして映画のBGMや、効果音までこなすようになってから一世紀余り。

映画において音楽は重要な役割を果たしています。

映画で思い出した音楽の話

一年以上前に「映画で思い出した音楽の話 勇気ある追跡」という題でカントリーミュージックについて書いています。

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過去にも、映画音楽については何度か取り上げています。

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など。

映画と音楽、そして食べることが好きなオジサンですから、当たり前と言えば当たり前ですが。

今回も映画やスカーレット・ヨハンソンの話からスタートしますが、音楽の話も続きます。

尚、音楽はジャンルに関係なく聴くタイプですので。

ロスト・イン・トランスレーション

ソフィア・コッポラ監督

久しぶりに「ロスト・イン・トランスレーション」を観ました。

(映画のタイトルで「はっぴいえんど」ファンはピンとくると思います)

ロスト・イン・トランスレーション DVD

アカデミー賞 主要4部門にノミネートされ、脚本賞を受賞。

ソフィア・コッポラ監督が脚光を浴びた作品です。


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原題の「Lost In Translation」。英語圏での公開時、日本語の台詞には意図的に字幕を付けなかったそうですが、映画の内容は言語の違いによるすれ違いだけではありません。

例えば、夫とのすれ違いを感じているスカーレット・ヨハンソンが、東京や京都を一人で彷徨うシーン。

見慣れた街並みや場所が映し出されたので、思わず雑踏の中に20年前の自分を探してしまいました(笑)

映画のシーン(スカーレット・ヨハンソン in 東京)

映画のシーン(スカーレット・ヨハンソン in 京都)

結婚式を挙げたばかりの夫婦を見たスカーレット・ヨハンソンがおみくじを…。

上手な演出とカメラワークだと思います。

映画のシーン

ほかにも色んなすれ違いが描かれています。未だの方は一度ご覧になって確認を。

スカーレット・ヨハンソン

Lost In Translation

主演女優のスカーレット・ヨハンソン

Wikipediaに拠れば、1984年11月生まれですから、映画が公開された2003年当時、18,9歳です。とても十代には見えません。

37歳の現在(2022年4月現在)と変わらない………かな。

流石、世界で最も稼ぐ女優の一人。

映画のシーン(スカーレット・ヨハンソン

同じ2003年12月には「真珠の耳飾りの少女」も公開されています。

真珠の耳飾りの少女

私が映画を観た順序は「真珠の耳飾りの少女」⇒「ロスト・イン・トランスレーション」です。

日本での公開は、2004年の4月10日と4月17日で、「真珠の耳飾りの少女」が早かったようですね。

真珠の耳飾りの少女(ポスター)

真珠の耳飾りの少女」では、とても透明感のある女優さん、という印象でした。

映画のシーン(真珠の耳飾りの少女

もちろん「ロスト・イン・トランスレーション」と同じ年に公開された映画ですから18,9歳です。「真珠の耳飾りの少女」の方が実年齢に近く見えるかな。

映画のシーン(真珠の耳飾りの少女

それと、フェルメール役のコリン・ファース。2010年公開の「英国王のスピーチ」、2015年公開の「キングスマン」を並べると、月日の流れを感じます。

映画のシーン(真珠の耳飾りの少女

映画のシーン(英国王のスピーチ

映画のシーン(キングスマン

風をあつめて

ロスト・イン・トランスレーション」で嬉しかったのは、「はっぴいえんど」の「風をあつめて」が使われていたことです。

風をあつめて(はっぴいえんど

スカーレット・ヨハンソンビル・マーレイが寄り添っているのは、さっきまでカラオケに興じていたカラオケルーム前の廊下。室内で唄っている「風をあつめて」が廊下に漏れ聞こえてきます。

映画のシーン(カラオケ)

えっ、それだけ!? 

ではありません。

エンドロールでいろんな曲が流れますが、トリが「風をあつめて」。

映画のシーン(このあたりから、風をあつめてが流れます)

原曲が2分ほど。

「風街ろまん」のレコードで確認すると「3′50″」。エンドロールで原曲の半分ほどの尺を取っています。

風街ろまんのレコード

「碇泊してるのが見えたんです それで ぼくも 風をあつめて…」辺りまで使われていました。初めて聴いた(観た)時、嬉しかったな。

松本隆さんの歌詞と、「ロスト・イン・トランスレーション」でのスカーレット・ヨハンソンの役どころがとても合っているように感じます。

映画での曲の使われ方とは違いますが、スカーレット・ヨハンソンの役どころにしっくりくる動画がYouTubeにありました。


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はっぴいえんど」。私が東京で暮らし始めた頃そのままの世界です。

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レコードも買いましたが、当時は貸し借りが当たり前の時代。また貸しする輩も多く、「はっぴいえんど」のレコードを含めて行方不明になったもの数知れず。現在保有している「風街ろまん」は二代目です。

蛇足ですが、エンドロールのローマ字表記の「Happy End」。味気ないこと。

エンドロールの”KAZE WO ATSUMETE”(風をあつめて)

カタカナじゃなく、ひらがなの「はっぴいえんど」というネーミングの良さ、ニュアンスがローマ字表記では伝わりません。

改めて「はっぴいえんど」という名前を噛みしめました。

蛇足

以前、テレビドラマ「深夜食堂」を初めて観た時にオープニングシーンに既視感。

深夜食堂(オープニング)


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そうだ、「ロスト・イン・トランスレーション」の最初の方、ビル・マーレイがタクシーに乗っているシーンだ。

ロスト・イン・トランスレーション

今回は以上です。

桜餅 − 桜を待ち侘びて

桜を待ち侘びて

今日は2022年3月20日金沢市の日の出は5時58分。

一ヵ月前の2月20日は6時36分、二ヵ月前の1月20日は7時3分でしたから、二ヵ月で一時間以上日の出が早くなりました。

ただ、この二、三日、彼岸の入りから寒の戻りで急に寒くなっています。

桜が待ち遠しい…。

前置きが長くなりましたが、桜の開花ももうすぐですね。

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金沢城 石川門の桜

hanspotter.hatenablog.com

桜餅

桜の開花を待ち侘びて、和菓子屋さんには桜餅が出揃っています。

桜餅の二大勢力

クレープのような小麦粉生地の関東風 長命寺と、

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桜餅 長命寺

もち米から作る道明寺粉を蒸して包む関西風 道明寺が、桜餅の二大勢力です。

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桜餅 道明寺

桜餅の全国分布図

ネットで見つけた分布図です。

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桜餅、どっち派 MAP!(出典:ウエザーニュース au天気)

桜餅調査 - さくら情報|au天気 (auone.jp)

全国的には道明寺派が多いようですね。

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桜餅、どっち派!(出典:ウエザーニュース)

桜餅の記憶

金沢の桜餅は長命寺

現在の金沢では、長命寺に加え道明寺もありますが、私が若い頃(半世紀前です)の金沢市内では長命寺が一般的でした。

上記調査でも長命寺地域の金沢市には注意書きがあります。

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桜餅の分布(出典:ウエザーニュース)

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桜餅(長命寺と道明寺)

拡大して赤く囲みました。

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桜餅の分布(出典:ウエザーニュース)

金沢で暮していた高校時代まで、桜餅は長命寺だけでした…私の記憶では…確か…。

当時は、世間一般の大部分の若者と同様、魚より肉、和菓子より洋菓子が好きな若きHans Potterでしたので、桜餅は親の世代が食べるものでした。

高校生の若きHans Potterは、巻いてある桜の葉っぱ(の香り)が苦手でしたね。

因みに、良く見ているソメイヨシノの葉ではなく、オオシマザクラの葉だそうです。

東京へ(大学生時代)

大学で東京へ行った後、社会人になるまで桜餅とは疎遠でした。花より団子、より酒でした。

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花より団子

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花より団子より酒

東京へ(社会人時代)

会社の花見(当時は、新年会から始まり、花見、社員旅行、紅葉狩り、忘年会、そして時には海水浴等々、会社の行事が目白押しでした。今なら大ブーイングでしょうね。)

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会社の行事

そんな東京の花見でお目にかかった桜餅は長命寺。金沢と同じで違和感はなし。尤も、依然として、花より団子より酒の私でしたが。

長命寺桜もち

東京で最後に住んでいたのが浅草でした。長命寺桜もち。桜餅を買いに行くのには丁度良い散歩コースでした。

このお店では、「桜葉は、お餅の香りづけと乾燥を防ぐためにつけてあります。」と、葉をはずして味わうことを推奨していますね。個人的には私も同じです。

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長命寺桜もち(出典:長命寺桜もち ウエブサイト)

長命寺桜もち商品ご紹介 | 長命寺櫻もち

大阪へ(社会人時代)

大阪へ転勤して初めての花見。

「ん?桜餅?」 道明寺との初めての出会いでした。

依然として、花より団子より酒の時代です。

金沢の桜餅

そして金沢へ。年齢を重ねて桜餅の美味しさが分かるようになっていました。

和菓子行脚

CAの選択 月よみ山路

軽い糖尿病、そしてやや肥満気味の身体を気遣って、洋菓子より和菓子を選ぶことが多くなっています。

脂質が少なくカロリーが低め。そして餡には食物繊維が多く含まれている。

そんな和菓子を好むようになってきたのは、ある意味、月よみ山路をチョイスしたCAさんと共通点がありますね。

hanspotter.hatenablog.com

圓八のあんころ餅

それと、小さい頃から大好きだった松任の圓八のあんころ餅。

今でもよく食べます。

hanspotter.hatenablog.com

そんな私の桜餅行脚です。

では金沢市内の桜餅を駆け足で。

尚、個々人の趣味嗜好に関しては、三者三様、十人十色、百人百様、千差万別・・・ですので、美味しい、不味いに関しては言及しません。そのお店に関係したことを少しだけ。

また、今月(3月)になってから昨日(3月19日)までに食した桜餅ですので、お店も限定的です。写真も個別に撮ったものもあれば、他のお菓子との集合写真もあります。あしからず。

谷屋

野町の谷屋さん。

子供が買ってきた氷室まんじゅうで、このお店を知りました。特に塩氷室が好きです。

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谷屋(氷室まんじゅう)

桜餅は、長命寺、道明寺、両方ともショーケースに並んでいます。長命寺は円筒型。

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谷屋の桜餅(長命寺と道明寺)

戸水屋

寺町の戸水屋さん。

ワイルドなおはぎを求めて訪れたのが最初でした。

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戸水屋(おはぎ)

道明寺と花見団子も一緒にパチリ。

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戸水屋(道明寺、ぼたもち、花見団子)

越山甘清堂

越山甘清堂さん。

安産祈願の ころころ餅など、お餅でも良く利用しています。

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越山甘清堂(ころころ餅)

二つ折りの長命寺をいただきました。

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越山甘清堂の桜餅(長命寺

美福

美福さん。

お店へは行ったことがありませんが、連れがデパートで買ってきた長命寺と道明寺。

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美福の桜餅(長命寺と道明寺)

道明寺に葉っぱが巻いてありません。刻んだ葉が餅の中に。写真の撮り方が下手なので、アップにするとおにぎりにも見えます。申し訳ない。

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美福の桜餅(道明寺。餅に刻んだ葉が)

中田屋

中田屋さん。

きんつばで有名なお店です。

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中田屋(きんつば

春の きんつば(さくら)を買いに出かけました。

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中田屋のきんつば(さくら)

店で見つけた長命寺を一緒に購入。横に並んでいた さくらちゃんという最中も。

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中田屋(さくらちゃんと長命寺

さくらちゃんは、新春を寿ぐ福梅ならぬ春の訪れを愛でる福桜ですね。梅の花が桜の花へと変化し、餡も春仕様でした。

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福梅(写真提供:金沢市

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中田屋(さくらちゃん)

森八

森八さん。

日本三大銘菓とも言われる「長生殿」が有名です。

テレビドラマ「水戸黄門」や、古くは(本当に古くは)「てなもんや三度笠」でも名前が使われた老舗です。

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長生殿(出典:森八 ウエブサイト)

www.morihachi.co.jp

円筒型の長命寺を購入。

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森八の桜餅(長命寺

柴舟小出

柴舟小出さん。

店名にもある柴舟が有名です。

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柴舟(出典:柴舟小出 ウエブサイト)

www.shibafunekoide.co.jp

二つ折りの長命寺を購入しました。

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柴舟小出の桜餅(長命寺

うら田(浦田甘陽堂)

うら田(浦田甘陽堂)さん。

道明寺と花見団子を購入。

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うら田(桜餅と花見団子)

道明寺は白と桜色の二種類ありました。つぶ餡とこし餡です。

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うら田の桜餅(道明寺)

尚、長命寺も三月下旬から登場するようです。

 

うら田さんに限らず、時間差で二種類が並ぶお店もあると思います。詳細は各店の店頭やHPでご確認を。

あとがき

ある職人さん(長命寺、道明寺とも経験のある方)からお聞きした話です。

「あくまで私(その職人さん)個人の考えですが」と前置きされて、「長命寺と道明寺の二種類だと、皮をクレープ状に焼くのが難しい長命寺が職人泣かせです。」とのことでした。

春です。

“あんずよ

花着け

地ぞ早やに輝やけ

あんずよ花着け

あんずよ燃えよ

(出典:室生犀星 「抒情小曲集」)

「あんず」を「桜」に読み替えたら室生犀星に叱られるかな。

では、また。