一億円のさようなら
3年前のテレビドラマ
3年前(2020年)の9月から、NHK BSプレミアムドラマで「一億円のさようなら」が放送されていました。
白石一文さんの小説
ドラマでは主人公 加能鉄平の故郷が舞台でしたが、白石一文さんの原作では金沢市が舞台です。金沢の町や石川県の食が沢山登場します。
ブログで金沢巡り
地元の人間にはとても嬉しい小説ですので、主人公の加能鉄平の行動に沿った内容で金沢巡りをしていました。
入院
ところが、途中、10月に10日間ほど入院。
当時流行っていた新型コロナではありませんが、後から聞いた話では入院時の検査結果では危ない数値を示していたようです。
退院してPart4を書きましたがその後中断。
番外編として翌年(2021年)に一度書きましたが中途半端のままです。
再開の切っ掛け
先日、X(旧ツイッター)で、フロッケン(@koukai_1577)さんが白石一文さんの「かさなりあう人へ」についてポストされていました。
そのポストで中断していたことを突然思い出しました。
また中断するかも知れませんがPart5です。
尚、「一億円のさようなら」に託けた金沢の観光案内のような内容になると思いますが、金沢の住人のブログです。ご容赦を。
藤木波江(高森波江)との再会
加賀棒茶
鉄平は藤木(高森)波江の店「木蓮」を訪れ波江と再会します。
鉄平は出されたお茶を前に…。
“金沢でお茶と言えば ほうじ茶だった。「加賀棒茶」という茎のほうじ茶を金沢の人たちは常飲しているようだ。(出典:白石一文. 一億円のさようなら.徳間文庫)”
実は、大学入学で上京するまで、棒茶を番茶だと思っていました。
通常、番茶には二番茶、三番茶などが使用されるそうですが、金沢の棒茶は一番茶を使用しているとのこと。
また、茶葉ではなく茎の部分を焙じたものです。
歴史は比較的新しく、明治35年頃の開発だとのこと。
ずっとそれが番茶の香りだと理解していました。
金沢を第二の故郷と呼ぶユーミン(松任谷由実さん)も棒茶のファンだとのこと。
若い頃の私の頭に存在していた日本茶は番茶(=ほうじ茶)と、お茶席の抹茶しかありませんでした。
薄茶、濃茶…。
唐突に「八つ墓村」の濃茶の尼が脳裏に。
きんつば
”元は加賀百万石の城下町だけあって、京都に劣らず和菓子の種類も多かった。目の前のきんつばも金沢名物の一つとして知られている。(出典:白石一文. 一億円のさようなら.徳間文庫)”
中田屋のきんつばが有名です。
お茶請けはもちろん、法事などでもよく見かける金沢では馴染みのお菓子です。
通常の粒餡を始め、季節、季節のきんつばもあります。
茶道と和菓子
石川県は25歳以上の人口100人あたりの茶道人口が全国一位。
お見合い時の釣書(身上書)に「お茶、お花」が当たり前だった土地柄です。
茶道が一般的であれば、和菓子も当然付いてきます。
人口当たりの和菓子店の数や、和菓子の消費量も多い金沢です。
金沢ネイティブは甘党
和菓子だけではありませんが、菓子類全般に対する一世帯当たりの支出額の都市別ランキングがありました。
実は、アイスクリーム、シャーベット類への支出も多い金沢です。
金沢は茶道が盛ん=茶菓として和菓子に慣れ親しんでいた=従って甘いもの好きになった、との説があります。
これだけ甘いものへの支出が多いと糖尿病の心配は…?
軽い糖尿病のHansは気になったので下記のサイトで調べましたが、甘味類への支出額と糖尿病との関連性は分かりませんでした。
ダイエットには「洋菓子より和菓子」
ダイエットには「洋菓子より和菓子」って、聞いたことがありませんか。
”ダイエット中に甘いものが欲しくなったら、「洋菓子より和菓子」とよく言われている。脂質が少ないのでカロリーが低いことはもちろん、和菓子に使われる小豆には食物繊維が豊富。余分なコレステロールを吸収し、お通じを良くする食物繊維はダイエット中に積極的にとりたい栄養素である。(出典:下記のWEBサイト)”
和菓子店数ランキング、そして和菓子消費金額1位は…
このサイトでは、人口10万人当たりの和菓子店数をランキング化していました。
京都、金沢、松江。納得です。
和菓子の消費金額も載っていますよ。もちろん、金沢市が1位でした。
キャビンアテンダントも…
その昔、キャビンアテンダントがスチュワーデスと呼ばれていた時代に、彼女たちの口コミで全国的に人気が出た松葉屋の栗蒸し羊羹「月よみ山路」。
キャビンアテンダントという職業の皆さんが和菓子を選んだのは然もありなんですね。
お茶とお菓子の話で長くなりました。
案の定、金沢の観光案内のような内容となりましたが、次回へ。