金沢シャッターガールのPart 7です
金沢が舞台の「金沢シャッターガール」。
桐木憲一さんの原作で金沢巡りをしていますが、今回はPart 7です。
金沢を舞台にした桐木憲一さんの原作には、金沢の人間でも知らないようなことも書かれています。
勿論、定番の観光スポットも紹介されていますので、コミックですが金沢の観光ガイドブックとしての利用も可能…かな。
原作と映画ではストーリーも、登場する場所も違います。それを前提にご覧ください。
Part 6は下記のリンクです。
第14話 近江町市場
片町商店街
金沢には幾つかの古い商店街があります。
そのうちの一つ、金沢の中心部、片町商店街は1894年(明治27年)に組合が結成されました。日本一古い商店街組織だそうです。
実は桐木憲一さんの原作で初めて知りました。
古い絵葉書を見ると確かに賑やかです。
裏通りにはディープな飲み屋街もあります。ユーミン(松任谷由実さん)も好きな場所のようです。
実は、高校時代にやきとり横丁で飲んだことがあります。何を飲んだかは秘密です。
幸いにも戦災や大きな災害の無かった金沢では、戦後、古い商店街の再開発が遅れ、持ち主が個々に店舗を改築したようです。
片町商店街の建物に統一感が無く、段差になったアーケードもそのためとのこと。
今では少しずつですが再開発も。
横安江町商店街(金澤表参道)
原作には登場しませんが、横安江町商店街(金澤表参道)も古い商店街です。近江町市場の近くです。
金澤表参道という名称のとおり、真宗大谷派 東本願寺金沢別院の門前町として発達した商店街で、江戸時代から300年ほどの歴史があるようです。
1978年の映画「野性の証明」で、舘ひろしさんが率いる暴走族が走っていました。
松本清張の「ゼロの焦点」で、主人公が電車を降りた場所がこの近くです。
当時は市内電車が走っていましたが昭和42年に廃止になっています。
電車が走っていた頃ですから昭和42年まで、金沢の繁華街、香林坊の交差点のど真ん中に、円形・半地下の市電の信号取扱所がありました。出べそ、と呼ばれていたような。
私の記憶では警察官がこの上で交通整理をしていた記憶があります。勿論、当時も信号機がありましたから、警察官が姿を見せることで違反を抑制していたのか…。
戦災や大きな災害の無かった金沢です。一度でも金沢を訪れたことのある方は想像できると思いますが、狭い道路に市内電車。電車が残っていれば大渋滞だったでしょうね。
下の絵葉書の時代であれば便利だったんでしょうが。
近江町市場
いよいよ近江町市場です。
金沢市民の台所です。対面販売が懐かしく思えるほど観光客が増えてきました。
プチ「観光公害」です。従って、金沢市民の台所でした、かな。
海鮮丼や寿司店の前には観光客の行列ですが、地元の方はほとんどいないと思います。
次のColumn 7に登場するノドグロ、そして海鮮丼の店。
実は金沢へ戻ってくるまで、ノドグロと海鮮丼が名物になっているのを知りませんでした。
(尚、写真とブログの内容は関係ありません。念のため。)
金沢には鰻の専門店が少ないため、土用の丑の日は近江町市場で買うのが一般的です。
土用の丑の日は観光客より地元の方が多くなります。
金沢の食の専門店は意外と少ないものがあります。
鰻の他にも、すき焼、天麩羅、トンカツの専門店も少ないように思います。
ハントンライス
「B級グルメ」と紹介しているテレビ番組がありました。
私の年代ですと、「B級映画」や「B級作品」に代表される “負” のイメージです。
食べ物でも同じだと思います。
作り手・売り手が自ら「B級グルメ」と銘打っている場合は別として、第三者が「B級グルメ」と言うのは作っている方々に失礼だと私は思います。
桐木憲一さんの原作では,
“金沢の郷土料理ともいわれるハントンライス
(出典:桐木憲一さんの原作より)”
「郷土料理」と表現されています。とても好感が持てました。
グリル オーツカが元祖と言われています。
私の高校時代だと、当時、金沢駅か金沢都ホテルの地下にあったキッチンユキ、またはジャーマンベーカリー(現在の場所じゃない頃)で食べていた記憶があるような、ないような。
出店・閉店
北陸新幹線の開業以来、金沢市内では新規出店が相次いでいます。
反面、昔から親しんだ店の閉店も。
灰田裕子ちゃんが言っています、
“観光地として紹介される店舗もあれば・・・
(出典:桐木憲一さんの原作より)”
地元の人間としては同感です。
Column 7 グルメ
ノドグロ(アカムツ)
テニスの錦織圭選手が、2014年全米オープンで準優勝した後の凱旋帰国時に「ノドグロ、食べたい」と発言したため、全国的に “再” 認識された魚、ノドグロ(アカムツ)。
実際、ノドグロの漁獲高は、全国に13しかない「特定第3種漁港」の島根県 浜田港が全国一位とのこと。年度によって漁獲量は変化しますが、島根県ではブランド化もされています。
治部煮
最近では鶏肉の使用が多くなっているようですが、本来は鴨肉です。
石川県の加賀には片野の鴨池と呼ばれる池があり、鴨などの越冬地です。今ではラムサール条約の登録湿地で原則禁猟ですが、江戸時代から続く坂網猟という古式の猟法でのみ解禁されています。
現在では合鴨でしょうね。
Column 8 スイーツ
金つば
楽曲を山下達郎さん風にアレンジして有名になった金沢出身のポセイドン・石川さん。
そのポセイドン・石川さんが、きんつばの有名店のCMに出演しています。
ポセイドン・石川「おどろよKINTSUBA」ミュージックビデオ
加賀百万石の銘菓 きんつば中田屋のオンラインショッピングです
程よい甘さが好きです。
金箔カステラ
御祝い菓子にぴったり。手土産にも。まめや金澤萬久・金かすてら
金箔
金沢は全国の金箔生産の99%を占めています。
寿司や料理、日本酒にも金箔が。
厚さ(薄さ?)1万分の1~2mmの金箔は静電気で張り付いてしまいます。そこで、湿度が高く静電気が発生しにくい金沢が産地になったとのこと。
湿度は女性の肌にも良いらしく、ポーラ化粧品が主催する美肌県グランプリでは石川県は上位をキープしています。
金箔入りです
金箔の生産量が多いためか、金沢には昔から(私が高校生くらいの頃ですから遥か昔から)金箔入りの日本酒がありました。
金沢ではお目出度い酒という扱いで、結婚式や正月に見かけることが多いお酒です。
【福光屋】豪華 | 金沢発、日本酒・醗酵食品・化粧品の福光屋オンラインショップ[公式通販]
寿司にソフトクリーム等々。金箔だらけです。
金箔は食しても体に害はないそうですが、消化もされません。
翌朝のトイレで確認してください(笑)
下記のサイトに関連の記事がありました。
次回へ続きます。