金沢旅行の予備知識として
お盆休みで帰省、または旅行される方も多いと思います。
今回は、旅行で金沢を訪れる方のために ”金沢の天気、天候、気候に関する一考察” を。
弁当忘れても傘忘れるな
金沢は雨が多い!?
”弁当忘れても傘忘れるな”
金沢の天気を端的に表現した言葉だと言われています。
天気が急変するから傘は必携だよ、という意味です。
女心と秋の空、のような言葉ですね。
前々回のブログ
”弁当忘れても傘忘れるな”
金沢はそんなに雨が多い?
住んでいる分には冬場以外には感じたことはありませんが…
年間合計ですと、金沢が1,895時間に対し東京が1,909時間.の日照時間。14時間しか違いません。一カ月当たり1時間強の差しかありません。(前々回ブログより抜粋)
と書いて、金沢と東京の月別の日照時間を比較したグラフを載せたところ、幾つかの感想をいただきました。
お天道様の出ている時間を調べました

金沢と東京の月別日照時間比較
お天道様が出ている時間(日照時間)が長ければ、昼間の雨は少ないだろうと考え、日照時間を調査。
何で東京との比較かというと、学生時代から東京に長年住んでいたから実体験で比較しやすい、それだけの理由です。
尚、都道府県の天候に関する数値は基本、都道府県庁所在地ですが、以下の県では県庁所在地に気象台がないため、埼玉県は熊谷市、滋賀県は彦根市のデータだそうです。また、東京は千代田区の数字とのこと。念のため。
2019年の月別日照時間

前々回のブログに載せたグラフです。
日照時間の年間合計は金沢が1,895時間、東京が1,909時間。
14時間しか違いません。一カ月当たり1時間強、一日当たり0.04時間の差です。
2023年の月別日照時間
グラフは5年前、2019年の数字でしたので、直近の2023年もグラフにしました。
2023年の金沢と東京の月別日照時間です。

どちらの年にも共通していることが二点。
まず、冬場の11月下旬から12月、1月、2月、そして3月上旬までは雪国の金沢と東京の日照時間の差は歴然としています。
そして、5月から9月までは、東京の日照時間を金沢が上回っています。
日照時間の年間合計は金沢が2,030時間、東京が2,259時間。
229時間の差、一カ月当たり19時間、一日当たり0.63時間に広がりました。
異常気象と言われる昨今、単年度の比較だと結果にかなりのブレがあるようです。
多年度での年間平均日照時間
探したところ、多年度(1975年~2022年)の平均日照時間をを下記サイトで見つけました。ありがたい。
このサイトの数値ですが、石川県は1,902時間、東京は2,028時間。
126時間の差、一カ月当たり10時間、一日当たり0.34時間の差です。
この数字が実態に近いのかも。
都道府県の日照時間ランキング
年間日照時間の多い都道府県
このサイトで拾った数字(小数点以下略します)を少し。
年間日照時間の1位は大阪府の2,319時間でした。
以下、2位は兵庫県で2,310時間、3位は山梨県で2.298時間と続きます。
年間日照時間の少ない都道府県
逆は、47位が沖縄県で1,588時間、46位は秋田県の1,654時間、45位が山形県の1,743時間と続きます。
太陽が降り注ぐ南国のイメージがある沖縄県が47位。
不思議ですが、海に囲まれているため雲の発生が多く、年間降水量は2,000mmを超え、雨が多いからのようです。
気温は違いますが海流の影響で ”霧のロンドン” と言われるイギリスのイメージかな。
金沢の日照時間を同じ雪国(北陸、東北、北海道)と比較しました
このサイトの数字では、石川県の1,902時間は全国で35位。東京の2,028時間は全国で28位でした。
北陸三県ではどうだろう。
富山県の1,775時間は全国で41位。福井県の1,826時間は全国で38位です。
んっ?北陸三県では金沢市は日照時間が一番長いぞ。
また、同じ雪国の東北、北海道で石川県より日照時間の多いのは宮城県の1,951時間、全国で34位だけでした。
対象年度により数字にブレはありますが、お天道様が顔を出している時間がそんなに短くないということは、少なくとも日中の金沢はそれほど雨が多くないのかも。
夜は知らんけど(笑)
次はいよいよ降水量です。
降水量を調べました
冬場の雪は降水量にどうやって加算?
気象庁のWEBサイトによれば、
” 雪が降った場合は、雪を雨量計で溶かして降水量として観測しています。”
とのこと。手間がかかりますね。
金沢と東京の月別降水量比較
先ほど、金沢と東京の月別日照時間を2019年と2023年で比較しました。
今度は月別降水量のグラフをどうぞ。
当然ですが、雪国の金沢では冬場の降水量は多くなります。

2019年の月別降水量

2019年の年間降水量は、金沢2,009mm。東京は1,874mm。
年間135mm、一カ月当たり11.3mmの差です。
意外と差が小さいですね。
金沢の年間2,009mmのうち、冬場の12月から翌年3月の降水量587mmが30%近くを占めています。

また、この年の10月は台風19号の影響で286mmの大雨となっています。
2023年の月別降水量

2023年の年間降水量は、金沢2,333mm。東京は1,396mm。
年間937mm、一カ月当たり78.1mmの差です。
この年の金沢の年間2,333mmのうち、冬場の12月から翌年3月の降水量806mmが35%近くを占めています。

どちらの年も、金沢の冬場の降水量は全体の1/3ほどを占めています。
ただ、日照時間と同じで、単年度の比較ではブレが大きいですね。
気候変動も激しいですから。
降水量比較から見えること
台風などの特殊要因を除くと、冬場以外の降水量に関しては金沢と東京の際立った差はありません。
ただ、単年度ではブレが大きいので、先ほども登場した1975年~2022年の平均値を掲出しているサイトから降水量を抽出してみます。
都道府県の年間降水量ランキング
年間降水量の多い都道府県
このサイトで拾った数字(小数点以下略します)では、
1位は沖縄県の2,996mmでした。
以下、2位は静岡県で2,967 mm、3位は宮崎県で2,865mmと続きます。
金沢の年間降水量から見えること
因みに石川県は2,223mmで7位。
金沢より雨が多い都道府県が六つもあります。人様から雨が多い、雨が多いと名指しされるのは、やや?マークですね。
同じ北陸の富山県が2,404mm で6位、福井県は2,467mmで4位でした。
降水量の比較では、北陸三県内では石川県すなわち金沢は富山、福井より雨が少なく、際立って多いという訳ではない、という印象です。
先ほどの日照時間の長短と連動していますね。
”弁当忘れても傘忘れるな” は、雷の季節に注意
東京に住んでいたときの感覚では、夏、雷が鳴ったと思ったら夕立、今で言うゲリラ豪雨が多かったと思います。


ただ、東京はカッパドキアの地下都市以上に地下が発達した都市ですから、地下に逃げ込めばOK。そんなに脅威には感じませんでした。




梅雨時は別として、金沢は11月下旬から翌年3月上旬頃が雪などの降水量が多く、冬雷(冬季雷)で天気が急変します。
東京が夏の雷で天気が急変するのと同じですね。
個人的な見解ですが、”弁当忘れても傘忘れるな” は冬場の天気急変を表しているのではないでしょうか。
もちろん梅雨時や、台風などの特殊要因は別ですが。
最初の方に登場した「女心と秋の空」は、「女心と冬の空」と読み替えてください。

今回はここまでです。
次回も金沢の天候(湿度、気温、雷など)について続ける予定です。