奥さまは魔女
懐かしいTVドラマ
STAY HOME。
新型コロナのせいで、映画などを観ることが多くなっています。
「奥さまは魔女(原題 Bewitched)」の第一話を観る機会がありました。
アメリカで放送されたテレビドラマの字幕版です。
知らない方へ簡単に説明すると、結婚した相手(奥さま)が魔女だったことから起きる日常生活のアレコレを描いた大ヒットコメディです。
アメリカでは1964年から、日本では1966年から放送されました。
違和感 その1
今回、字幕版を見ると何か違和感が…。
字幕版ではプロローグ(サマンサとダーリンの街中での出会いから結婚まで)があり、その後、アニメーションでした。
記憶では、日本語吹替版ではアニメーションからスタートしていたはず…。
違和感 その2
でも、それ以上の違和感…………。
そうだ、あのナレーションがない!!
“奥さまの名前はサマンサ。そして、旦那様の名前はダーリン。
ごく普通の二人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。
でも唯一つ違っていたのは、奥さまは魔女だったのです”
昨年(2019年)亡くなられた中村正さんの名ナレーションがありません。
YouTubeで検索
YouTubeで探しましたがピッタリのものは見つけられませんでした。
YouTubeから二つ。
最初の日本版のYouTube。このオープニングにナレーションは入っていません。
このアニメーションに、その次のYouTubeで流れるナレーションがプラスされたものでした。確か。
bewitched japan opening 奥さまは魔女
Bewitched (奥様は魔女) opening Japan version
中村正さんの名ナレーション
アメリカで放送された原作にはオープニングナレーションはなく、日本語吹替版のみのナレーションとのことです。
中村正さんの名ナレーションがあってこその「奥さまは魔女」です。
違和感 その3
それと、オープニングでもう一つ気付いたことが。(タイトルなどの英語表記と日本語表記の違いは 勿論 別ですよ)
オープニングのアニメーションの絵が違います。バックに描かれたビルなどの建物が違っています。
台所のシーンが一番ハッキリします。サマンサの後ろの調理台、それと床が全く違いますね。
サマンサ自体も違っているような。
以下、推測です。
当時はデジタル処理のない時代です。
アニメーション部分を日本語化するに当たって、日本語吹替版用のアニメを作成したのではないでしょうか。
奥さまは魔女 ニコール・キッドマン主演
ところで、「奥さまは魔女」は2005年にニコール・キッドマン主演で映画化されています。
映画の劇中劇の「奥さまは魔女」に、ニコール・キッドマンがサマンサ役として選ばれるという設定でした。
ニコール・キッドマンは、個人的には「めぐりあう時間たち」「アイズ ワイド シャット」「アザーズ」が印象に残っています。
繰り返しますが、個人的には、ですよ。
映画 「めぐりあう時間たち」 (02 米/日本公開0305)
Eyes Wide Shut (1999) Official Trailer - Tom Cruise, Nicole Kidman Movie HD
The Others (2001) Official Trailer 1 - Nicole Kidman Movie
日本版TVドラマ 米倉涼子さん主演
日本でも米倉涼子さん主演で2004年にドラマ化されています。
夫は原田泰造さん。原作のダーリンと比べてください。
母親役が夏木マリさん。原作のサマンサの母 エンドラと比べてください。
「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の8年前のドラマです。
三つの奥さまは魔女
奥さま役に関する個人的な感想
原作のサマンサ役 エリザベス・モンゴメリー、映画のニコール・キッドマン、日本版の米倉涼子さん。
皆さん綺麗です。甲乙つけがたいのですが、魔法を使った後のエリザベス・モンゴメリーのチャーミングな笑顔。
吹替の北浜晴子さんの鼻にかかった声と相俟って、原作のエリザベス・モンゴメリーが…………。
繰り返しますが、あくまで個人的には、です。
原作のダーリン役のディック・ヨークも好きですね。途中でダーリン役が交代しましたが、ディック・ヨークのイメージが強い。日本版の原田泰造さんも良かったな。
奥さまは魔女の原点 1942年の映画
「奥さまは魔女」でネット検索すると、1942年の映画「奥様は魔女」がヒットしました。便利な世の中です。
“後のTVシリーズ「奥さまは魔女」の原点とも言える 出典:allcinema”
https://www.allcinema.net/cinema/3583
とのことです。だから、後発の「奥さまは魔女」は「奥様」ではなく「奥さま」なんですね。早速、見ました。
ウーリー家の告発により火あぶりとなった魔法使いの親娘が、自分たちを告発したウーリー家の子孫が不幸な相手と結婚するという呪いをかけるが、ふとしたことで復活した娘(魔女)がウーリー家の子孫と結婚するというストーリーです。
ウーリー家の子孫を演ずるフレドリック・マーチはオスカー俳優。魔女役のヴェロニカ・レイクはクールビューティーです。
オスカー女優のスーザン・ヘイワードが、ウーリー家の子孫の我儘な婚約者を演じています。
酒瓶の中に入った魔法使いの親娘の会話が面白いかも。
呪いをかけなくても………。
興味のある方は どうぞ。
あの頃憧れたアメリカ
最後に。
原作のアメリカ版は1964年放送開始です(日本では1966年放送開始)。
アニメに登場する台所や、第一話の最後に登場する台所の立派な事。アイランド型のキッチンに食洗器もあります。
1909年、ゼネラル・エレクトリックが電動式の食器洗い機を発売したそうです。
日本では1960年(昭和35年)に松下電器産業(現在のパナソニック)が家庭用の食器洗い機第一号を発売しましたが、普及には至らなかったとのこと。
大きな冷蔵庫、数々の食器、ミキサー、そして食洗器。
1964年に放映を開始したドラマです。昭和39年のドラマです。前回の東京オリンピックの年のドラマです。
当時、アメリカのドラマを見て、アメリカの生活に憧れた日本人の気持ちが良く分かります。
今日はこれで。