暑い日が続きます
毎日本当に異常な暑さが続きますね🥵
太平洋高気圧に加えてチベット高気圧。
ダブル高気圧で猛暑のようです。
オホーツク海高気圧は何処へ。
熱中症警戒アラート
毎日のように耳にする熱中症警戒アラート。少し調べてみました。
熱中症警戒アラートは2020年の試行を経て2021年から正式運用開始となりましたが、年度別に発表回数を確認すると…。
初年度の発表回数は全国で613回でしたが、その後、889回、1,232回と増え続け、昨年2024年には1,722回と、運用開始の2021年比、実に2.8倍😱
今年は7月末までの発表回数が735回となっています。
暑さはいつまで 8,9,10月の気温予想
この暑さはいつまで続くんでしょう。
今年の8,9,10月の平均気温は平年比より高くなるとの予想です😥
この暑さはしばらく続きそうですね。
7月30日 国内歴代最高気温
7月30日。
兵庫県の丹波(柏原)で41.2℃の国内歴代最高気温のニュースが飛び込みました。
ウェザーニュースで7月30日の気温ランキングを見ると、40℃以上が4府県もあり、以下39℃台がズラッと並んでいます。
ランキングの地名をネットでググると、盆地もしくは盆地様の土地が多いようですね。
まさに夏暑く、冬寒い盆地です。
全国地図でも紫色の熱中症警戒アラートの都府県がほとんどでした。
今年の金沢市の夏
金沢も北陸とは名ばかり。
7月30日の最高気温は今年一番の暑さ35.8℃でした。
北陸の梅雨明けは7月18日。
梅雨明けを待っていたかのように、梅雨明け翌日の三連休初日、7月19日から今日8月1日まで実に14日連続の熱中症警戒アラート発表となりました。
金沢を訪れた観光客へのインタビューでも、
“北陸なのに暑い” “金沢の方が暑い” ”湿度が高くジメジメして暑い”
との声も耳にします。
熱中症警戒アラート発表回数
現在住んでいる金沢市。
乾燥を嫌う金箔製造のシェアがほぼ100%。湿度の高いのが特徴です。
”湿度が高くジメジメして暑い” のはごもっともなご意見。
もっとも、石川県より湿度の高い県は幾つも存在していますので、金箔シェアが伸びたのは湿度だけが要因ではありません。念のため。
以前のブログでも取り上げています。
石川県(金沢)の熱中症警戒アラート発表回数は………ん?
2023年の36回以外は14~18回。そんなに増えてないぞ。
と思ったら、今年は7月末までで18回。去年の17回を超えていました。
金沢の夏場 6~9月の平均気温を調査
毎年毎年暑くなっているというのが実感です。
2014年~2024年の6,7,8,9月の平均気温と年間の平均気温の変化をグラフにしてみました。
間違いなく気温は上昇傾向です。
この2014年~2024年の6,7,8,9月の平均気温と、Hansが幼いころ、50年前の1964年~1974年もグラフにして並べてみました。
50年前、東京オリンピックの年です。
50年前は23℃後半から25℃半ばが中心だった7月の平均気温が、ここ10年では27℃台、28℃台も。
同じく、50年前は25℃後半から27℃台だった8月の平均気温が、ここ10年では28℃台を中心に30℃台も。
6月、9月も上がっていますが、それ以上に深刻なのが年間平均気温です。
年間平均気温は、50年前は13℃から14℃台だったのが、ここ10年では15℃台から16℃台へと。
金沢の7月は31日間ずーっと真夏日でした
昨日のNHK金沢放送局のお天気コーナー。
金沢市では、今年の7月1日から7月31日までの31日間ずーっと真夏日(最高気温が30℃以上の日)で、20日間が熱帯夜(夕方から翌朝までの最低気温が25℃以上の夜)だったそうです。
これは観測史上初とのこと。
金沢市の7月の平均気温を50年前から今年まで5年ごとに調べました。
オホーツク海高気圧が強く、平年より1~4℃低い冷夏だった1980年(昭和55年)は別として、25~26℃台で推移していた平均気温が今年は29.4℃。
7月の観測史上最高だそうです。
今年だけであってほしいのですが。
まさしく地球温暖化🥵🥵🥵です。
他の都道府県でも同じかと。
下の気象庁のWEBサイトの数字を使えば確認できますよ。
金沢の気候に関するブログ
話が逸れますが、金沢市の気候に関して幾つかブログにしたことがあります。
金沢旅行時のご参考までに主なものを。
熱中症警戒アラート
熱中症警戒アラートの謎
ところで皆さんは熱中症警戒アラートの発表基準に謎を感じませんか?
気温が昨日より低いのに熱中症警戒アラートの日があったり、石川県が熱中症警戒アラートなのに、石川県より気温が高い県が熱中症警戒アラートじゃなかったり…。
疑問に感じている方も多いと思います。
熱中症警戒アラートの基礎知識
熱中症警戒アラートは、北海道、鹿児島県、沖縄県以外は都道府県単位で発表されますので、同じ都道府県でも住んでいる市町村によって当然体感温度等に違いがあると思いますが。
湿度が影響
先月、NHK金沢放送局のお天気コーナーで、熱中症警戒アラートには気温だけではなく湿度が大きく関わっているとの説明がありました。
暑さ指数(WBGT)が28以上で厳重警戒、31以上で危険、更に33以上と予測される場合に熱中症警戒アラートが発表され、熱中症の危険性を警告するとのことです。
加えて、暑さ指数(WBGT)が35以上で熱中症特別警戒アラートも。
暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)とは
暑さ指数(WBGT)???
先ほどのNHKのサイトと、次のウェザーニュースのWEBサイトをご覧ください。
暑さ指数(WBGT)の計算方法
暑さ指数(WBGT)の計算式は、
・屋外で日射のある場合:
WBGT=0.1×(乾球温度)+0.7×(湿球温度)+0.2×(黒球温度)
・室内または屋外で日射のない場合:
WBGT=0.7×(湿球温度)+0.3×(黒球温度)
乾球温度、湿球温度は小学校にあった乾湿計を思い出して想像出来ましたが、黒球温度?
まあ、それは別にしても湿度のウェイトが高いのが計算式から読み取れます。
結論として、
気温が高い=熱中症警戒アラートではないということが分かりました。
乾湿計での湿度の求め方
少し話が逸れますが、昔の乾湿計について。
その昔、私の年代では乾湿計で気温と湿度を求めていました。
最近の授業は知りませんが、ある程度の年代の方は理科の時間を思い出してください。
次のような温度計(乾湿計)を覚えていますね。
この乾湿計から湿度を求めるのはどんな方法だったでしょう。
下図のような湿度表に乾球温度と湿球温度の差を当てはめて湿度を求めていましたね。
乾球は気温です。湿球は下部を湿った布で覆い、水分が蒸発するときの冷却効果(汗をかくと汗が蒸発して涼しく感じる効果と同じ、と思ってください)で、乾燥しているほど水分が蒸発するので湿球の温度が下がります。従って、乾球と湿球の温度差が大きいほど湿度が低い、となります。
上図では、乾球温度が22℃、湿球温度が17℃ですから差は5℃。
湿度表の乾球の示度22℃の横のラインと、乾球と湿球の示度の差5℃の縦のラインが重なるところが湿度です。
従って湿度は58%となります。
今では、気温、湿度を表示する時計などを安価で購入できます。便利な世の中です。
暑さ指数(WBGT)の簡易早見表
こんな難しいことをやるのも大変だと思っていたら、日本生気象学会のWEBサイトに暑さ指数(WBGT)の早見表がありました。
左の温度の横ラインと上の湿度の縦ラインが重なるところが暑さ指数(WBGT)です。
28以上が厳重警戒、31を超えると危険、33以上が熱中症警戒アラートです。
ただし、通常の生活での基準で、運動や労働のものではありませんのでご留意を。
熱中症警戒アラートの疑問
話を戻します。
熱中症警戒アラートの発表には、気温だけでなく湿度の占める位置が重要だと分かりました。
しかし、更なる疑問が沸々と。
疑問1
7月19,20,21日の三連休。
石川県では三日連続で熱中症警戒アラートでした。
ただ、19,20日は乾燥注意報。乾燥注意報ということは湿度が低いはず。
疑問は下記WEBサイトで少し分かったような…。
乾燥注意報を発表する湿度は地域によって違うようです。
確かに住んでいると慣れもありますしね。
従って、石川県は元々湿度が高いので、石川県の乾燥注意報を発表する湿度が全国的に見ると高い部類に入るのかも。
引用しますが、東京と沖縄では最小湿度に2倍の開きがあります。
“乾燥注意報を発表する基準となる数値は区域ごとに異なり、例えば以下のような基準が設けられています。
東京:実効湿度50%以下、最小湿度25%以下
大阪:実効湿度60%以下、最小湿度40%以下
沖縄:実効湿度60%以下、最小湿度50%以下”(出典:下記WEBサイト)
疑問2
乾燥注意報を発表する基準となる数値は区域ごとに異なることは分かりましたが、次の疑問が。
北陸の梅雨明け宣言の7月18日。三連休前日です。
石川県(金沢市)の気温は34℃、湿度は46%。
熱中症警戒アラートは発表されていません。
金沢より気温、湿度とも低いのですが熱中症警戒アラートです。
熱中症警戒アラートは都道府県単位で発表されますが、同じ県内でも市町村によって気温、湿度の違いがあるから一括りにするのは難しい?
確かに新潟県は南北に長く全国で5番目に面積の広い県ですし………。
それとも日中の平均気温や平均湿度の差?
熱中症警戒アラートは、前日の午後5時頃、または当日午前5時頃に発表されますので、あくまで予測の気温、湿度だから?
(個人的な)疑問3 京都
大阪で勤務していたころ、学生時代を京都で過ごした同僚がいましたので京都へは何度も行きました。
冬の身体の芯から凍てつく寒さと、夏の肌に纏わりつくような暑さ。
盆地特有の冬寒く夏暑い記憶が鮮明に残っています。
ん?
環境省のサイトの今年(7月末まで)の熱中症警戒アラート発表回数で疑問が。
一回だけですが京都の発表回数が少ないぞ。
連日38℃前後の最高気温をマークしているのに。
Hansの記憶は間違っていたのだろうか。
気象庁のデータに、1991年~2020年、30年間の月別平均データがあったので、金沢と京都の気温、湿度を調べてみました。
以下、下記サイトのデータです。
平均気温は一年を通して1~2℃の差で、ほとんど同じ気温で推移しています。
次に湿度。
湿度は5~8%、金沢が高いようです。
気温がほとんど同じで湿度が高ければ金沢の暑さ指数が上回ります。
しかし、京都のあの肌に纏わりつく暑さは一体………?
素人なりの推測ですが、風?
グラフのように金沢と比較すると京都は風がほとんど吹かない、凪状態です。
平均風速がこれだけ違えばあの暑さも(個人的に)納得です。
疑問4 大阪・兵庫と岡山・広島
大阪・兵庫と岡山・広島。
隣り合った府県ですが、今年7月末までの熱中症警戒アラートの発表回数が極端に違います。
大阪3回に対して、兵庫は25回。
岡山3回に対して、広島が28回。
府県庁所在地の今年7月の平均気温と平均湿度を並べると、
大阪が30.2℃に67%、神戸が29.4℃に72%
岡山が29.8℃に74%、広島が29.8℃に60%
でした。
どの府県も毎日のように猛暑日が続いていましたが、何故熱中症警戒アラートの回数がこれほど違うのか?
個人的にはスッキリしていませんが下記サイトに答えがありました。
要約して引用します。
“岡山県も大阪も温暖で少雨の瀬戸内海気候区に属している。
広島は周防灘や豊後水道から湿った空気が入り込んで湿度が上がり、兵庫や京都は日本海側にも観測点があるため、アラートの発表回数が多くなる”
(出典:上記WEBサイト)
とのことです。
なんかモヤモヤしたままですがとても長くなりましたので今回はこれで。
暑さに気を付けて過ごしましょう。