日本海側一県おき美人説と金箔製造99%
前回のブログ
”弁当忘れても傘忘れるな” をテーマにブログを書いてきましたが、前回のブログの最後で「日本海側一県おき美人説」について触れたとき、「日本海側一県おき美人説」は、金沢の天候と金沢の金箔製造99%と関連があるのかもとの考えが頭を過りました。
日本海側一県おき美人説

前説
炎上しそうなテーマですが、本題に入る前に少し。
金沢の金箔

金沢市内の金箔
金沢を訪れると、金箔工芸、金箔ソフト、金箔カステラ、そして料理など、至る所で金箔を目にすることと思います。




金箔を食べると…
話が飛びますが、金箔は胃酸などでは溶けませんので食べても素通りです。
運が良ければ翌朝にキラキラと輝くウン〇を見ることが……(笑)
金箔製造は藩政時代から
藩政時代からの歴史がある金沢の金箔。
実に国内の99%が金沢で生産されています。
金閣寺はもちろん日光東照宮など、全国の歴史的建造物で使用されています。
金沢の金箔製造の歴史には前田利家、豊臣秀吉、そして徳川幕府などが関わってきますが、また別の機会に。
金箔と日本海側一県おき美人説と湿度
金箔製造99%は湿度が高いから…かな
藩政時代から培われてきた卓越した箔打ち技術や紙仕込みがなければ金沢の金箔製造は成り立ちませんが、もう一つ重要な要因があります。
それは湿度。
金箔製造には湿度が重要な意味を持ちます。
金沢の湿度の高さが金箔製造に適していました。
静電気と湿度の関係
ドアノブに触るとバチッ、痛っ、となるあの静電気。

湿度が低いと静電気が発生しやすく、湿度が高いと静電気が発生しにくくなります。
東京に居たころは、特に空っ風の冬場はバチッに悩まされましたが、金沢に戻ってからは冬場の湿度のお蔭で経験することが少なくなりました。
下記、PanasonicのWEBサイトをご覧ください。
「静電気」と「湿度」の関係とは?わかりやすく解説 - パナソニック
インフルエンザと湿度の関係
再び話が飛びます。
大学入学で東京へ行ったその年の冬に、人生で初めてインフルエンザに罹りました。
インフルエンザウイルスは乾燥した環境を好むため、予防には加湿が有効とのこと。

湿度の高い金沢の環境がインフルエンザから守ってくれていたのでしょうね。
もっとも昨今はエアコンの普及で室内が乾燥しやすく、金沢でもインフルエンザに普通に罹る人が増えています。
インフルエンザと湿度の関係については下のブログにも書いたことがあります。
髪の毛と金箔と静電気
日本人の髪の毛の太さは0.07~0.08㎜
冬場の静電気で、髪の毛のトラブルに悩んでいる方もいると思いますが、日本人の平均的な髪の毛の太さは0.07~0.08㎜ほどだそうです。

金箔の薄さは1万分の1〜2㎜
ところが金箔はおよそ1万分の1〜2㎜の薄さ。
髪の毛よりはるかに遥かに薄い(細い)金箔に静電気は大敵です。
金沢で金箔貼り体験をされた方もいらっしゃるでしょうが、この薄さです。すぐに張り付きます。
扱う人に静電気が帯電していたら更に。

職人技
職人さんの繊細な技術をどうぞ。当たり前ですが素人には無理です(笑)
金箔の製造工程
金箔の製造工程です。
あの薄さには幾つもの工程があります。
美肌県グランプリ
化粧品のポーラが、2012年から2千万件以上のデータを基に実施している美肌県グランプリでは、この湿度の高さが肌に潤いを与えるためか、石川県は絶えず上位に名を連ねています。
実は美肌県グランプリを知っていたので今回のテーマを思い付いた次第です。

美肌県グランプリ2023
各県の分析結果やアドバイスも載っていますので参考になりますよ。

最近の美肌県グランプリ2022~2020



過去の美肌県グランプリ2014~2016
分析項目が多様化したためか、ここ4年間は石川県が1位ですが、過去に遡るとメンバーが違ってきます。






美肌県グランプリと日本海側一県おき美人説
実は、ここ1,2年の美肌県グランプリの結果を見て、「日本海側一県おき美人説」の ”一県おき” を削除して、日本海側の県は湿度が高く肌に潤いを与えるから「日本海側美人説」と言った方が良いのかもと、この方向でまとめようとしましたが無理でした。理由は下記で。
湿度と美肌の関係は? 都道府県別の年間相対湿度ランキング
1991年から2020年のデータによる年間相対湿度の都道府県別ランキングを現した地図です。暖色系が濃いほど湿度が高い都道府県です。
日本海側の県や東北などの雪国に目立ちます。
湿度が最も高いのは富山県で76%。2位は青森県で75%。3位以下は福井県(75%)、島根県(75%)、岩手県(74%)の順。
逆に最も湿度が低いのは群馬県で62%。これに大阪府(63%)、山梨県(64%)、兵庫県(65%)、京都府(65%)と続いています。

ん? 湿度の低い山梨県が、先ほどの美肌県グランプリの2020と2021で3位に入っています。
確かに湿度は肌に潤いを与えますが、美肌には他の要因も当然ありますよね。
ということで「日本海側美人説」は頓挫しました。
今回気付いたこと
実は前回のブログで使用した表(年間降水日数ランキング)にも、年平均湿度の項目が入っていました(蛍光ペンでマークした部分)。

この表では、石川県の湿度は太平洋側の静岡と同じですし、石川県より湿度の高い県が数多く存在しています。
金沢だけで金箔生産が発展したのは、やはり加賀藩前田家のお蔭でしょうね。
今回は以上です。