アニメ好きの知人からの依頼
前回のPart 1(湯涌温泉編)に続いて、花咲くいろはPart 2(金沢市内編)です。
前回も書きましたが知人の依頼です。
Part 1は下記リンクです。
年齢が年齢の私ですので、猛暑の中を現場に出向くことなく、撮り溜めした写真にマッチするアニメのシーンを探しました。通常とは逆です。
テレビ放映と劇場版のシーンがごちゃ混ぜになっています。お許しください。
香林高校
金沢美術工芸大学がモデル
主人公たちが通う香林高校のモデルは金沢美術工芸大学です。
香林高校も金沢の繁華街、香林坊からのネーミングのようです。
金沢美術工芸大学の卒業生には、スーパーマリオやゼルダの伝説の生みの親 宮本茂さん、「サマーウォーズ」や「おおかみこどもの雨と雪」の細田守さんがいます。
現在の校舎は金沢刑務所跡地に建っていますので、所々に刑務所の塀の煉瓦が残っています。
石川県立歴史博物館
兼六園近くの石川県立歴史博物館前に金沢美術工芸大学創設之地の碑があります。
以前はこの煉瓦造りの建物が校舎でした。
この石川県立歴史博物館と横にある加賀本多博物館は赤レンガミュージアムと呼ばれていますが、現在の金沢美術工芸大学にも赤レンガを意識した箇所が幾つもあります。建物然り、入り口横のレンガ等々。創設地の赤レンガへのオマージュでしょうか。
現在、二度目の移転が計画されています。
犀川大橋
板前の宮岸徹がバイクで走った橋は、金沢市の犀川に架かる犀川大橋です。金沢の南部地区と中心街を結びます。
大正13年(1924年)の完成ですから一世紀近く経っています。昭和42年(1967年)までは電車が走っていました。修理や補修が行われていますが、見かけどおりの丈夫な橋です。昭和レトロとの口コミがありましたが、昭和どころか大正レトロです。
橋名板も大正13年当時の石川県知事の揮毫とのこと。歴史を感じます。
室生犀星
近くには、
“ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの
(出典:室生犀星 抒情小曲集 小景異情 その二より )”
で知られる室生犀星が暮らした雨宝院や、生家跡地に室生犀星記念館があります。
中原中也
詩人 中原中也も幼い頃、犀川大橋(これ以前の木造橋の頃ですが)を渡っています。
しいのき迎賓館
バイクから降りた場所は、しいのき迎賓館。
この建物も大正13年(1924年)に完成した二代目の石川県庁舎を改築したものです。
表の顔と裏の顔がある建物です。正面は石川県庁舎をそのまま活用し、後部にはガラスを多用した建物とし、新旧が混在するので前と後ろで表情が違います。
2Fのジャルダン ポール・ボキューズで食事もよし、1Fのカフェで軽くもよし、緑地でノンビリ過ごしてもよし。 目の前の兼六園と金沢城公園の緑が目に心地よく映えます。
金沢西口
主人公たちが金沢市内を走り回るシーンがあります。
先ず金沢駅の西口をスタート。
今ではバスターミナルの屋根がありますが、アニメ当時は柱だけです。工事中だったのでしょう。
オブジェの出現
金沢駅東口の道路を近江町市場方向へ走る主人公の行く手左側に…。何か赤錆の物体が見えます。
「Corpus Minor #1」と名付けられたオブジェです。フィンランドの彫刻家の作品で、高さ3.8m、重さ6.5tもある巨大なものです。
街中のオブジェたち
金沢では、金沢21世紀美術館の開館等に合わせて、金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティションが2004年と2006年の2回開催されました。
入賞した作品が市内に設置されています。上の「Corpus Minor #1」もその一つで、金沢駅前の「やかん体(タイ)、転倒する。」や香林坊の「走れ!」など、探しながらの市内散策も面白いと思います。
プレーゴ(PREGO)
このシーンはプレーゴ(PREGO)というショッピングモールです。金沢市の繁華街 片町にあります。
帰省したときの記憶か、それ以前の記憶か、この場所はニッセイパルというビルだったような…。
大和 香林坊店
次は大和 香林坊店です。金沢に二つあるデパートの一つです。
一時は、地元石川県に二店舗(香林坊店、小松店)、新潟県に三店舗(新潟店、長岡店、上越店)、富山県に二店舗(富山店、高岡店)の七店舗を有し、地方百貨店の雄とまで言われました。
リーマンショック後、競争激化で収益が悪化し、新潟の三店舗と小松店の計四店舗を閉鎖。本年8月には高岡店も閉鎖し香林坊店と富山店の二店舗としました。
大和デパートに限らず、地方デパートの閉店が相次いでいるようです。
新幹線開業後のインバウンド客に期待したいものです。
駅前シネマ
アニメに駅“近”シネマとして、実在の駅“前”シネマが登場します。
武蔵ヶ辻から安江八幡宮の左義長へ歩いて向かう途中にありました。成人向け映画専門のようです。
この映画館を見たのは初めてです。シネコン全盛の世の中に単独で残っている映画館は珍しいですね。左義長へ行った証拠に神社の写真を念のため。
近江町市場
最後は市民の台所(だった)近江町市場です。
エムザ口、鮮魚通り口の案内が上にありますが、この逆方向から撮った写真がありました。
新幹線開業後は観光客で大混雑です。
以上、「花咲くいろは」のロケ地(聖地)を駆け足で巡りました。