アルジャーノンに花束を
アルジャーノンに花束を FLOWERS FOR ALGERNON
断捨離が苦手な私。何を思ったか本の整理をと…。
やはり駄目でした。出る本、見る本、手に取った本全てに思い出が蘇ります。
「アルジャーノンに花束を」。
本の帯に、
“著者来日 1999年11月21日 第12回ハヤカワ 国際フォーラム開催”
とあります。
著者は、この15年後、2014年に亡くなられました。時の流れ…。
テレビドラマ化
2002年にユースケ・サンタマリアさん主演、共演 菅野美穂さんでテレビドラマ化されていますし、2015年には主演 山下智久さん、共演 栗山千明さんでもドラマ化されています(実は両方とも未視聴です)。
本は1999年ですから、テレビドラマの影響で購入したものではなく、昔見た映画の原作であることを書店で偶然知り、衝動買いしたものです。
まごころを君に CHARLY
1968年の映画
この本は、1968年の映画「まごころを君に」の原作です。
映画の原題は「CHARLY」(CHARLYは主人公の名前)ですが、日本公開時の邦題は「まごころを君に」でした。どこにも「アルジャーノンに花束を」という表示はありません。
Wikipediaによれば、ビデオ化やテレビ放映時に「アルジャーノンに花束を」の表示が使用されたようです。
因みに、ネットで「まごころを君に」を検索すると、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」がヒットします。CHARLYを検索すればチャップリンです。当然と言えば当然ですが…。
CHARLY 鏡文字
話を戻します。
映画では、原題の「CHARLY」の「R」が鏡文字です。
鏡文字は主人公が黒板に書き取りをするシーンなどで登場します。
ドラマ「トリック」の「K」と同じですね。
鏡文字は幼児期によく見られます。小さい頃、私の子供も鏡文字を書いていました。
幼児期だけでなく、成人しても鏡文字を書く方がいるようです。
原因は不明らしいのですが、脳の障害で発生することも あるとのこと。
ただ、レオナルド・ダ・ヴィンチの鏡文字は有名です。鏡文字=脳の障害という言葉で片付けるのは難しいと思います。
映画の記憶
映画の冒頭、主人公が子供たちとすべり台で遊んでいます。ラストでも主人公が遊園地で遊び、それを見つめるアリス。印象的でしたね。
勤務先で、ロッカーに意地悪で入れられたパン種が発酵して飛び散り、皆に馬鹿にされて笑われているのに お道化るシーンも覚えています。
ネットに「まごころを君に」を短縮したものがありました。50年以上前の映画ですから当たり前ですが、古いですね。
それと吹替版でしたが、「アルジャーノン」を「アルガーノン」と言っています。スペルは、ALGERNON。日本語表記では「アルジャーノン」が近いようですが、吹替のセリフを作成した人は分かりませんでした。
レナードの朝
手術によるか、薬によるか。プロセスの違いはありますが、1990年の映画「レナードの朝」と似ていると言えば似ている内容です。
クリフ・ロバートソンは、「まごころを君に/CHARLY」でアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。あくまで私の個人的な感想ですが、「レナードの朝」のロバート・デ・ニーロの演技が好きです。
断捨離か思い出か
以前にも書きましたが、私は断捨離が苦手です。でも、こんな風に蘇る思い出も沢山あります。