Hans Potterの日々

映画と音楽、そして食べることが好きなオジサンです。徒然なるままに…

映画に見る Made in Japan の評価の変遷

日本製品への評価

何本かの映画を観ていると、制作年度によって「Made in Japan(日本製)」への評価が変化しているのが分かります。

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映画のシーン

Made in Occupied Japan

戦後、輸出向け製品に「Made in Occupied Japan (占領下日本製)」と表示することが義務付けられていました。

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出典:Wikipedia(Metroplex さんによる作品)

https://ja.wikipedia.org/wiki/Made_in_Japan#/media/ファイル:MIOJ-HEMMI153.jpg

日本製=「安かろう悪かろう」の時代

1950年頃には「Made in Japan 」の表示も認められていたようですが、「Made in Japan」=「安かろう悪かろう」=「品質が悪いことの代名詞」の時代がありました。戦後から1960年代位まででしょうか。

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出典:写真AC(Green Planetさんによる)

日本品質(高品質・信頼性)の時代へ

それが「Made in Japan」=「高品質・信頼性」=「日本品質」へと変化します。
いろんな意見はあると思いますが、個人的には、「物真似・盗用をしなくなった頃から評価が高くなってきた」という意見に座布団1枚です。

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出典:写真AC(oldtakasuさんによる)

バック・トゥー・ザ・フューチャーPart3

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映画のシーン

1990年公開の この映画には、1955年に生きるドクと、1985年の未来からから来たマーティが、「Made in Japan」について会話をする有名なシーンがあります。 

“Doc:No wonder this circuit failed. It says "Made in Japan".

(ドク「回路が壊れても不思議じゃない。“メイド・イン・ジャパン” だ」)

Marty:What do you mean, Doc? All the best stuff is made in Japan.

(マーティ「どういう意味? “メイド・イン・ジャパン” は最高だよ」)

Doc:Unbelievable.

(ドク「信じられん」)

出典:映画の台詞から” 

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映画のシーン

1955年(「Made in Japan」=「安かろう悪かろう」の時代)に生きるドクと、「Made in Japan」=「高品質・信頼性」=「日本品質」に変化した時代(1985年)に生きるマーティの「Made in Japan」に対する見方・考え方を端的に表している会話です。
現代に生きる私たちには映画の中の笑い話ですが、戦後の復興に汗を流していた当時の日本人にとっては、「安かろう悪かろう」の評価は悔しかったと思います。

トランスフォーマー

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映画のシーン

2007年に公開された「トランスフォーマー」では、バンブルビーを見た恋人のミカエルが、主人公のサムに質問します。

“ミカエル「あれ何?」
サム「超最先端のロボットだよ」「たぶん日本製だ」「日本製に決まってる」

出典:映画の台詞から”

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映画のシーン

「Made in Japan(日本製)」への信頼に溢れたセリフです。

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

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映画のシーン

ハリウッドに中国資本

ところが、4年後の2011年に公開されたシリーズ第三作「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」では様子が一変します。

資本面では米中合作の映画です。映画の中にも中国製品がかなり登場しています。

「中国資本に侵略されたハリウッド」と言われ始めて久しい頃ですから、日本製品が貶されるのは当たり前と言えば当たり前ですが。

それは置いといて。
コピー機を使おうとした人が、

“「このコピー機は日本製だな」「操作が複雑すぎる」

出典:映画の台詞から”

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映画のシーン

と言っています。

日本の家電が、あまりに多機能・高機能を追求したため、ガラケーと同様、家電までがガラパゴス化していると言われ、消費者ニーズから離れていったころですね。

欧米では多機能・高機能を必要としない消費者が多かったようです。中には多機能・高機能化した家電を使いこなせない消費者も。

家電メーカーの競合相手

欧米の家電メーカー

日本の家電メーカーの製品は、中台韓のメーカーと競合しています。これに反して、欧米のメーカーの製品は、中台韓のメーカーとの競合はほとんどないようです。

日本の家電メーカー

相手とする市場や顧客の商品ニーズが違うのも要因の一つですが、最大の原因は日本の家電メーカー自身にあるとも言われています。

「安い労働力を求めて中台韓へ工場進出しての生産・提携。そして一番大切な技術・ノウハウを中台韓へ供与」
「こうして日本の得意としていた分野がそのまま中台韓のメーカーの得意分野となり、競合が発生した」

納得できる説明でした。

日本の家電メーカーに、中・長期の展望が欠如していたのかも知れません。尤も、安い労働力、人件費に目が向くのは、経営方針としては仕方がないことかも知れません。

バック・トゥー・ザ・フューチャー

日本の家電が好調だったころの話題を映画から。

1985年のシリーズ第一作「バック・トゥー・ザ・フューチャー」では、マーティが宇宙人に化けて登場します。その後、ジョージ(未来のマーティの父親)にヴァン・ヘイレンを聴かせるポータブルオーディオ(カセットテープレコーダー)には AIWA(アイワ)のロゴ。

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映画のシーン

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

2014年の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」では、主人公のスター・ロードことピーター・クイルが、SONYWALKMAN を宝物のように扱っています。

1988年に宇宙人に拉致されたという設定ですから、「Made in Japan」=「日本品質」の時代の製品ですね。

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映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のシーン

SONYのグループ会社であったAIWA、そしてSONYウォークマン等々。

日本製品が飛ぶ鳥を落とす勢いだったころです。

トリビア

「Made in Japan」の話題は以上です。

ここからは今回取り上げた映画からトリビアを少し。と言っても有名なものばかりですが。

バック・トゥー・ザ・フューチャー

コーラの栓

コーラ(ビン入り)の栓の抜き方が分からず、ジョージ(未来のマーティの父親)が抜いてくれます。

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映画のシーン

石川県小松市の日本自動車博物館の入口に、昔のコカ・コーラの自販機があります。自販機には、買い方から栓の抜き方まで書いた紙が貼ってあります。受付の方に伺うと、大部分の若い方は映画のマーティと同じようです。

私はと言えば、当たり前に栓が抜ける年齢です。

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日本自動車博物館の自販機

因みに、これはコカ・コーラの自販機ですが、映画のマーティは大のペプシ好きという設定だそうです。

カルバン・クライン

事故にあったマーティをロレイン(未来のマーティの母親)が看病します。
目覚めたマーティにロレインが “カルバン” と呼びかけます。そのシーンのセリフです。

“マーティ「カルバン?なぜ、僕のことをカルバンと呼ぶの?」
ロレイン「カルバン・クラインでしょ? 下着に書いてあるわ」

出典:映画の台詞から” 

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映画のシーン

ダース・ベイダーとバルカン星

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映画のシーン

“Marty:My name is Darth Vader. I am an Extraterrestrial from the planet Vulcan.

出典:映画の台詞から”

スター・ウォーズスタートレックの世界です。

町のカフェ

マーティが着ているダウンベストを見て「救命胴衣だろ」と言ったり、

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映画のシーン

freeという単語の意味を巡り、砂糖抜きペプシで揉めたり、色々あります。

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映画のシーン

チャック・ベリーエルヴィス・プレスリー

マーティが、チャック・ベリーの「JOHNNY B. GOODE」を演奏しているとき、従兄弟がチャック・ベリーに電話している話は、フォレスト・ガンプのエルヴィスと同じパターンですね。

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バック・トゥ・ザ・フューチャーのシーン

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チャック・ベリー

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フォレスト・ガンプ/一期一会のシーン

バック・トゥ・ザ・フューチャー Part3

デロリアンで、1955年から1855年へタイムトラベルする場面。
私の語学力でも「インディア~ン!」と聞こえるのに、字幕は「ネイティブ・アメリカンだ!」。

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映画のシーン

“インディアン” という言葉自体が差別用語だという考え方と、そうじゃない、とする考え方などいろんな意見があるようです。

今回も長くなってしまいました。反省。