江口寿史の正直日記
なぜ、「江口寿史の正直日記」で金沢巡りなのか、「江口寿史」さんについては、Part 1をご覧ください。
前回の金沢日記から、今回は金沢日記2へ移動しますが、その前に。
北国湯と喫茶 いつか
金沢日記と金沢日記2の間のページに「北国湯」、「喫茶 いつか」の前で撮った写真が載っています。
昔の住宅地図などから、何とか住所を探して訪ねましたが、残念ながら どちらも跡地でした。
北国湯
「北国湯」は2005年版の住宅地図には載っていますが、5年後の2010年版では名前がありません。江口寿史さんたちが宿泊した「金沢シティモンドホテル」からは道沿いで300m、裏通りを通れば200m強。Part 1で探した金沢日記に登場するパン屋さんのすぐ近くです。
金沢の銭湯は減っています。
ひがし茶屋街の金箔商品を売っている箔一。ここも以前は東湯という銭湯でした。斉藤由貴さんが主演した1986年の映画「恋する女たち」に登場します。
上の写真の箔一(右側の白い建物)が元の銭湯です。映画「恋する女たち」のシーンで、真ん中辺りに東湯という銭湯が写っています。屋根には煙突も。
因みに下の写真で、銭湯方向に歩いている後姿が斉藤由貴さんです。
上下の写真を比較すると、建物の外観は変わっていません。
銭湯の建物自体は活かし、内装工事を実施したのでしょうか。煙突はありませんが。
喫茶 いつか
「喫茶 いつか」は、2005年版と2010年版の住宅地図では、金沢日記で宿泊していた「金沢シティモンドホテル」のすぐ横にあることを確認できましたが、2015年版の住宅地図では消えています。
「喫茶 いつか」と道路を挟んだ向かい側にあった駐車場が、金沢では有名な和菓子店「森八」になっています。
2003年の金沢日記から16年の歳月が流れています。
金沢日記2
金沢日記2は、読んでいると切なくなります。
以下、金沢日記2に沿って進めます。手元に「江口寿史の正直日記」を置き、金沢日記2のページを開いてご覧ください。
プロローグ
北陸新幹線の開業(2015年3月14日)の話題から始まります。金沢の観光名所、梅ノ橋と石川門が描かれています。金沢への訪問回数が多い理由も…。


2013年9月4日
その後に回想が続きます。
2013年9月4日の特急はくたか とあります。
2003年11月の金沢日記から10年後です。
在来線で金沢へ
北陸新幹線開業の一年半前ですから、上越新幹線を利用して越後湯沢駅で乗り換え、越後湯沢から金沢は在来線の特急はくたかを利用しての訪問でしょう。
当時、JR利用では このルートが最短でしたが、東京 - 金沢間で4時間近い移動時間が必要でした。移動時間のうち、越後湯沢と金沢間の在来線が特急はくたかで2時間半。現在の東京 - 金沢間の新幹線と同程度の時間が必要でした。
金沢駅 鼓門
金沢駅のバスターミナルや鼓門の描写がありますので、北陸新幹線開業後?と思いましたが、現在では定番の観光スポット 鼓門は2005年3月に完成していました。




鼓門の完成は新幹線開業と同時だと勝手に思い込んでいました。実際は、2015年3月の北陸新幹線開業の10年前に出来上がっていました。
山上たつひこさん 冷馬記
「冷馬記」の作画に関して、山上たつひこさんとの絡みが色々描かれています。
“その原作のタイトル「冷馬記」と書かれた原稿袋は今も仕事場の片隅にある(出典:「江口寿史の正直日記」文庫版(河出書房新社))”
この後、「冷馬記」の初版が 2014年10月に発行されます。作画は江口寿史さんではありません。悲しいです。
詳しくは「江口寿史の正直日記」の金沢日記2を読んでください。
(あくまで個人的な感想ですが、「冷馬記」を江口寿史さんの画で見たかった。)
文庫版のあとがき
「江口寿史の正直日記」文庫版のあとがきは2015年4月の日付です。「冷馬記」初版発行の半年後です。
“今回描きおろした漫画では その10年後に山上たつひこ氏とのコラボにおろおろしているおれがいる。そしてどちらも挫折に終わっている。なんのことはない。組む相手が変わっただけで、おれのやってる事は10年経っても全く同じなのだ。なんと成長のない。山上氏 に「心底あきれた」と 言われて当然だ。
このあとがきの自虐的な表現に、江口寿史さんの気持ちが現れています。
吾妻ひでおさんとのトークショー
江口寿史さんは、2015年6月の吾妻ひでおさんとのトークショーで、
“今回(「江口寿史の正直日記」(文庫版)の)帯に使われている「江口さんには心底あきれました」っていう山上先生のひとことは、描き下ろし漫画に出てくるひとことなんですけど、冗談じゃないですからね。本気ですからね。
(出典:日刊SPA! 2015年06月24日付 江口寿史×吾妻ひでおトークショールポより抜粋)”
と語っています。
「江口さんには心底あきれました」は、「江口寿史の正直日記」の金沢日記2に出てきます。山上たつひこさんからFAXで送信されてきた文の中の一節です。
枕の千両
トークショーの半年後、2015年12月発行の山上たつひこさんの小説「枕の千両」のカバーを江口寿史さんが描いています。
枕の千両 あとがき
山上たつひこさんのあとがき、引用が長くなりますが読んでください。
”カバーを江口寿史さんに描いていただいた。
世界中の人から作品をけなされても、江口さん一人に面白いといってもらえたら生きてゆける。
ぼくにとってそういう存在である江口さんに表紙を描いてもらったのだ。ぼくがどれだけうれしいかわかっていただけるだろう。
ありがとう江口さん。おかげさまで本のグレードが上がりました。
(出典:山上たつひこ「枕の千両」(フリースタイル発行)あとがき より抜粋 )”
金沢日記2を見て、切なく、悲しくなりましたが、このあとがきを読んでホッとしました。
枕の千両 カバー
このカバーの背景の場所、地元 金沢の人間でも気付かないような場所に「彼女」が立っています。勿論、観光名所でもありません。強いて言えば、金沢日記で飲み歩いていた場所に近いかな。
イラストと実写を比べてください。イラストのカーブミラーの支柱に貼られた市の名称が、小説の舞台「百足山市」になっています。実写では当然「金沢市」です。江口寿史さんですね。
それとイラストのカーブミラーに………。
(このイラストは2018年4月発行のイラスト集「step」にも載っています)
彼女展
金沢21世紀美術館
遅まきながら、昨年10月からTwitterを始め、12月からブログを開始しました。
もっと早く始めていたら、2018年に金沢21世紀美術館で開催された「彼女展」も…。
悔しい。
イラスト集 step
イラスト集「step - Eguchi Hisashi Illustration Book -」は、「彼女展」に刺激を受けて購入しました。
江口寿史さん 金沢21世紀美術館にて
金沢日記2の後に載っているパイプに囲まれたネットの上のような写真。
金沢21世紀美術館ですね。
「ラッピング」という名前の展示品です。美術館の外、兼六園側にある屋外展示です。
すぐ近くには人気の屋外展示「カラー・アクティヴィティ・ハウス」もあります。
最後に、Part 1のリンクをもう一度貼っておきます。