一枚のコンサートプログラムで甦る金沢の思い出
2年前、2021年6月30日に「一枚のコンサートプログラムで甦る金沢の思い出」というブログを書いています。
半世紀前の昭和47年(1972年)1月28日に金沢市で開催された「唄の市」というコンサートについての思い出です。
コンサートには吉田拓郎、古井戸、六文銭、地元バンドが出演していました。
そのブログの最後に、
「思い出を辿っていたら、肝心の出演者に言及する前に字数が多くなりました。次回は出演者を中心とする予定ですが・・・。」
と書いてから早2年。
今回は2年ぶりに前回の続き、コンサートの出演者についてです。
コンサートの出演者
半世紀前ですから名前を知らない人も多いと思いますが、まずは古井戸から。
古井戸
この年(1972年)の5月に「さなえちゃん」をシングルで発売しヒットしました。
前年(1971年)2月の「唄の市 旗揚げコンサート」以降、「唄の市」で全国を回っていたようです。
六文銭
六文銭は1968年に結成。
「雨が空から降れば」や、
1971年11月にリリースした上條恒彦との共演「出発の歌」がヒット。
このコンサートの年、1972年に解散しています。
因みに、上條恒彦については人気テレビドラマ「木枯し紋次郎」の主題歌「だれかが風の中で」をご存知の方がいるかも。
そして、吉田拓郎。
吉田拓郎
昭和47年1月 ターニングポイント
このコンサートが開催されたのが昭和47年(1972年)1月28日。
昭和47年1月と言えば、吉田拓郎がエレックレコードからCBSソニーへ移籍した月、また、大ヒットした「結婚しようよ」が発売された月、吉田拓郎のターニングポイントとなった月です。
「唄の市」のコンサートは「結婚しようよ」発売一週間後くらいですね。
尚、吉田拓郎は過去のブログにも登場していますので、内容が重なっている部分もあります。あしからず。
コンサートプログラムから あれこれ
エレックレコード
コンサートプログラムの協力欄にエレックレコードの名前があります(赤く囲んだ部分)。
コンサートの企画段階では移籍前のエレックレコード所属。
想像ですが、エレックレコードからCBSソニーへの移籍に絡んでゴタゴタしたでしょうね。
プロデューサー 浅沼勇
それと、「唄の市 プロデューサー 浅沼勇」との項目(赤く囲んだ部分)。
浅沼勇氏は、Wikipediaに拠ればエレックレコードの設立に関わり、吉田拓郎がエレックレコードへ入社する切っ掛けとなった方のようです。
尚、吉田拓郎を始め移籍が相次いだエレックレコードは、1976年に倒産しています。
ヨーク・片町、ヴィー・ヴォーグ、開進堂
印刷されている店名のうち、ヨーク・片町とヴィー・ヴォーグは良く通いました(赤く囲んだ部分)。
ジャズを齧り始めた高校時代に通ったヨーク。そしてロックのヴィー・ヴォーグ。懐かしい。
それと開進堂楽器の地下スタジオ。練習で何度も行きました。
吉田拓郎 よしだたくろう
結婚しようよ
1月に「結婚しようよ」を発売した吉田拓郎。
この年の6月に四角佳子と軽井沢の「町の教会で結婚」します。四角佳子が所属する六文銭とこのコンサートで共演しているというのも今思えば中々です。
四角佳子
六文銭の演奏で、確かベルボトムのGパン(ジーンズではなく、あくまでGパン)姿のおけいさん。
客席の後方から登場し、私の目の前で歌い出したのを鮮明に記憶しています。
Gパンが似合う、小股の切れ上がった、とてもスタイルの良い方でした。
西野バレエ団に所属していたそうですから当然ですかね。
西野バレエ団
ここで西野バレエ団へ話が逸れます。
記憶にある範囲では、
「他人の関係」がヒットした金井克子、
テレビドラマ「サインはV」で立木大和バレーボール部のキャプテンを演じた岸ユキ、
「レ・ガールズ」という、西野バレエ団のダンスグループが人気だったようですが、私は知りませんでした。
ネットも無い時代。この年代の頃は1年違えば相当の年代差がありました。
西野バレエ団は1953年に結成され、大阪の帝塚山に活動拠点を置いたとのことですが、帝塚山近くに住んだことがある私としてはとても親近感が涌きます。
といっても遥か、遥か昔のことです。
帝塚山近くの三菱銀行北畠支店の事件。当時、道路が封鎖され、帰るのに一苦労したことがあります。
尚、下のWikipediaにはセンシティブな内容が含まれていますので、ご注意ください。
Googleマップで確認。
銀行名は変わっていますが建物は当時の記憶と同じ…かな。
結婚しようよ 再び
西野バレエ団から話を戻します。
四角佳子と結婚した吉田拓郎。と思ったらすぐに浅田美代子と…。
更に浅田美代子と結婚したばっかりなのに「アン・ドウ・トロワ(ばいばいキャンディーズ)」。
もう別の女性か、と やっかみ半分どころか、やっかみ九割の私でした。
以上、取り留めのない話でした。