今年の金沢は雪がありません。今日までは…
好天続きの金沢
今日は2019年12月29日。金沢市内は積雪「ゼロ」です。と言うより降雪がありません。
金沢の12月とは思えない好天が続いています。
冬タイヤ
冬タイヤへの交換
好天が続いていましたが、大晦日が❄雪マーク☃となっているので、今日、冬タイヤに交換している方もいます。
通常より一ヵ月遅れのタイヤ交換。雪国では考えられないことです。
例年の “気候” だったら “奇行” と思われていたでしょう(笑)
雪が降らない地域では実感はないでしょうが、雪国の冬道では冬タイヤが必須です。
スタッドレスタイヤ
今でもスタッドレスタイヤという単語を見聞きしますが、そもそもスタッドレスタイヤという言葉の意味を知っている人が、今ではどれだけいるのやら。
タイヤにスタッド(鋲)を打ち込み雪道や凍結路での制動効果を向上させたスパイクタイヤ。
スパイクタイヤのスタッド(大部分の鋲が金属製でした)がアスファルトを削って粉塵が発生します。粉塵の健康被害が問題となり、スパイクタイヤが規制されて30年近く経ちます。
春先の北海道へ行ったとき、スパイクタイヤで削られたアスファルトの粉塵で町が霞んで見えたのを憶えています。
そのスタッド(鋲)がないからスタッドレスタイヤです。
スタッドレスタイヤという言葉自体が冬タイヤを意味するようになっているので、冬タイヤ(スノータイヤ)という表現で話を進めます。
ゼロの焦点 松本清張
ゼロの焦点
一年近く前ですが、松本清張の「ゼロの焦点」を題材にして三つのブログにまとめたことがあります。石川県、それも冬の石川県が舞台です。金沢の雪道も登場します。
ラストシーンの断崖の場所に関する推理など、個人的には書いていて面白いブログでした、と自画自賛。 下記のリンクです。
1961年の映画「ゼロの焦点」
雪、冬タイヤへの交換で思い出したことがありますので、1961年の映画「ゼロの焦点」の話を少し…。
映画のシーン
今から60年近く前、前回の東京オリンピック前の映画です。
大部分が石川県でのロケです。懐かしい金沢の風景も登場します。
このシーンでは、走っている車の後輪にチェーンが装着されています。
下は、金沢の中心部、南町付近のシーンです。雪が積もっています。
懐かしい車が走っていますが、チェーンでしょうね。
自動車は後輪駆動でした
昔は、町を走る車の大部分がFR(Front engine Rear drive)、後輪駆動でした。
最近では4WDやAWDと表示された4輪駆動、全輪駆動も増えていますが、当時、全輪駆動はジープくらいだったかな…。私も幼い頃なので詳しくは分かりません。
雪道はチェーンが必要でした。
スキー場へと続く道
あのシビック、後輪にチェーン巻いてるぞ!
前輪駆動。思い出があります。
学生時代、スキーバス(夜行バスです)で五竜とおみ へ向かいました。明け方、車内がザワザワ。前方にスタックしている自動車が一台。
「おい、あのシビック、後輪にチェーン巻いてるぞ!」
前輪駆動が珍しい時代でした。
ホンダ・シビック
ホンダ・シビックは、初代から前輪駆動でした。後輪駆動が大部分の時代ですので、後輪にチェーンを巻いたドライバーの気持ちも少しは理解できます。
話が飛びます。
次のCMをズ~ッとシビックのCMだと思っていました。
今回ブログを書くにあたり調べたら、ホンダ・シテイのものでした。
石川県のローカルCM、輪島市の高州園(現 ホテルこうしゅうえん)のCMと比べると面白いですよ。
チェーンの思い出
雪の降らない地域に住んでいる人間にとって、車でスキーに行くのは一仕事です。
普通タイヤでスキー場へ向かい、スキー場近くでチェーンを装着します。
下の写真のような笑顔で装着したことはありません。
手は悴むは、鼻水は垂れるは、周囲は暗いは…。
保管と準備が悪くチェーンが絡まって錆びていることもありました。
寒い雪道で絡まったチェーンを解して装着。チェーンの冷たさも相俟って、悴んだ指が切れるような痛さでした。
自分の責任ではありますが。
融雪装置(消雪パイプ)
今では、地下水を汲み上げて雪を融かす融雪装置(消雪パイプ)が普及していますので、チェーンを巻く機会も減りました。
融雪装置(消雪パイプ)で雪が消えた道路をチェーンで走ると、チェーンが切れることがあります。切れたチェーンがタイヤに刺さりパンクすることもありましたね。
窓を閉めてください
11月になると、「窓を閉めてください。融雪装置のテストをしています」の案内板が市内の道路に掲示されます。
融雪装置(消雪パイプ)は目詰まりなどの不具合が生じますのでメンテナンスが必要です。この時期は、テストのため市内のあちこちで水が噴き上がっていますので、窓を閉めていなければ…。
融雪装置(消雪パイプ)は自動車社会の象徴
最近では、歩道や階段にも融雪装置(消雪パイプ)が設置されるようになりました。
しかし、あくまで車道が優先です。
融けて流された雪が排水溝を塞ぎ道路脇に水が溜まります。それを車が跳ねるので、歩行者は大変です。
個人的な意見ですが、融雪装置(消雪パイプ)は自動車社会の象徴ですね。
それに加え、地下水を使用することによる地盤沈下も問題となっています。
融雪剤
坂道の手前に融雪剤が置かれているのを見かけます。
冬の道路を走ると、錆防止のため自動車の下回りの洗浄も必要になります。
更なる寒冷地では
昔の話です。
北海道で地元の方に融雪装置(消雪パイプ)の話をしたところ、
「そんな装置だと溶けた水が夜間に凍って大変なことになりますよ。それどころかパイプの中の水も凍ると思います」
と言われました。確かに、北海道と北陸では気温が違います。
北海道で夜テレビを見ていると凍結注意のテロップが流れています。
「・・・水道凍結にご注意・・・」
地元の方に聞くと水道管が凍るそうです。水抜きなどの凍結対策をするようです。
それでも凍ったら…。最終的には業者に依頼するようです。
因みに、その方が務める会社の前の歩道は電気ヒーターで消雪していました。他人事ながらどれだけの電気代が…。
以上、雪のない金沢より、とりとめのない話でした。
【追記】
最近の雪かきに関して思うこと、をブログにしました。