- DANZA IN KANAZAWA
- 大乗寺丘陵公園
- 石川門から金沢城へ
- 金沢21世紀美術館 雲を測る男
- 兼六園
- 寺島蔵人邸
- 鈴木大拙館
- 金沢21世紀美術館 スイミング・プール
- ひがし茶屋街近辺と武家屋敷エリア
- 金沢海みらい図書館
- 卯辰山展望台
- 金沢駅
DANZA IN KANAZAWA
2017年12月に公開された、欧州向けの金沢市プロモーション動画「DANZA IN KANAZAWA」です。金沢市公式You Tubeチャンネルのビデオです。
先般、NHKで紹介されるまで知りませんでした。
先ずは動画をご覧ください。
欧州向けと謳っていますが言葉での説明は一切ありません。
女性ダンサーはMiki Weatherford(ウェザフォード美輝)さん、男性ダンサーはNozomi de Lencquesaing(ド・ランクザン 望)さんです。
欧州向けだけでは勿体ないので、撮り溜めした写真からダンスしているロケ地を探しました。金沢の観光案内として、日本国内の方も楽しめると思います。
では、ダンスで金沢を巡りましょう。
大乗寺丘陵公園
大乗寺丘陵公園からスタートです。
昔は大乗寺山と呼ばれていました。市内の小学校や中学校からスキーに来た思い出がある方も多いと思います。
今では、金沢市内そして日本海まで一望できる公園として整備されています。
1989年の映画「ファンシイダンス」のロケ地となった大乗寺が名前の由来です。
大乗寺は、重要文化財(国指定)も多い曹洞宗の古刹で、加賀藩筆頭家老 本多家の菩提寺です。
江戸時代、加賀藩には、加賀八家と呼ばれる禄高1万石以上の大名クラスの家老が8人いました。筆頭家老の本多家の禄高は5万石です。
忠臣蔵で有名な大名 浅野家の石高は5万石ですから、大名クラスの家老です。
石川門から金沢城へ
次に踊っているのは、金沢城の石川門です。兼六園と石川橋で繋がっている観光名所です。
1995年(平成7年)の移転まで、ここ金沢城跡には金沢大学があり、城内の大学として有名でした。石川門の近くに「金沢大学誕生の地」の碑があります。
その後、五十間長屋の前でダンスです。背景の五十間長屋を左右反転加工してありますね。実写の五十間長屋の写真と比較してください。
直前の石川橋での映像にも上下反転の加工の場面があります。
金沢21世紀美術館 雲を測る男
定規を空に向けている像。金沢21世紀美術館の「雲を測る男」です。
金沢21世紀美術館のHPで確認すると、H285×W120×D80cmと大きいものですが、館内ではなく美術館の屋根(で良いのかな?)に立っていますので、見落としている方もいるのでは…。
それと、屋外展示ですので、化粧直し(清掃)のため屋根には不在のこともあります。
兼六園
次は美術館の目の前にある兼六園です。国の特別名勝で、日本三名園の一つです。
雪吊りの背景や徽軫灯籠(ことじとうろう)前の虹橋の上で踊ります。
因みに、撮影スポットの虹橋は、英語のパンフレットでは「Rainbow Bridge」と、そのまんまです。仏語のパンフレットでは「Arc-en-ciel」で、定冠詞を付ければ「L’Arc~en~Ciel」。踊る大捜査線や少し前のロックバンドを思い出します。
寺島蔵人邸
寺島蔵人邸へ移動します。加賀藩の中級武士の屋敷跡です。
樹齢300年と言われる “満天星(ドウダンツツジ)” が見事です。幹の太さに驚かされます。
鈴木大拙館
続いて、鈴木大拙館へ。外国の方にも人気のスポットです。
設計方針は、「鈴木大拙について知り、学び、そして考える」だそうです。
入り口から続く長く仄暗い廊下は現世(うつつ)から思索の世界へ誘っているようです。
金沢21世紀美術館 スイミング・プール
再び金沢21世紀美術館です。大人気のスイミング・プール、通称は、作者名を付けたレアンドロのプールです。以前は地上から眺める分には無料でしたが、余りの混雑ぶりに有料となりました。
金沢21世紀美術館の2018年度入館者数は258万人です。国立新美術館や国立科学博物館と同じくらいの入館者数です。ここ3年ほどは、国立新美術館と抜きつ抜かれつのトップ争いを行うほどの入館者数です。
片や首都にある国立の錚々たる美術館、片や地方都市の公立美術館の入館者数が同じくらいですから、いつも混雑しています。今後は、混雑緩和のため入館者数目標を減らす考えもあるようです。
貸施設での催し物は美術館が主催するものではないので別料金ですし、チケット売場も別です。念のため。
尚、2019年12月20日(金) 〜 2020年2月3日(月)の一カ月半ほど、館内の工事で完全閉館となるそうです。ご注意を。
ひがし茶屋街近辺と武家屋敷エリア
次は ひがし茶屋街です。「きむら」という店名の場所は、色んな映画に使われています。
まぁ、ひがし茶屋街自体が映画のロケ地として有名ですが…。
その後、一旦長町の武家屋敷エリアへ飛んで、再び ひがし茶屋街の暗がり坂や近くの梅ノ橋で踊り続けます。武家屋敷、暗がり坂、そして梅ノ橋。まさに観光スポットとロケ地の定番ですね。
金沢海みらい図書館
次は金沢海みらい図書館です。
2011年(平成23年)開館で数々の受賞歴のある建物ですが、私は、トライポフォビアの嫌いがあるので近づいたことがありません。Wikipediaでご容赦ください。
卯辰山展望台
それから武家屋敷などの風景が流れ、卯辰山の展望台で何故か加賀鳶が…。
昔、この辺りには動物園と水族館がありました。
加賀鳶(かがとび、喧嘩鳶)は、町火消とは違い、加賀藩 前田家江戸屋敷の大名火消です。火消については、Wikipediaで。
https://ja.wikipedia.org/wiki/火消#各自火消”
金沢駅
さぁ、最後は金沢駅です。
金沢駅は、日本国内で唯一、2011年にTravel & Leisure誌が選んだ “世界で最も美しい駅14選” に選ばれています。
北陸新幹線開業前の選定ですから、開業効果とは関係なく “美しい” と評価されたものだと思いますし、“美しい” という評価の大部分は、鼓門ともてなしドームによるものでしょう。
特筆すべきことは、“世界で最も美しい駅14選” に選ばれた駅、例えば、アントワープ中央駅の駅舎は1905年に完成したネオ・バロック様式、また、セント・パンクラス駅は1868年開業のネオ・ゴシック建築等々、1800年代から1900年代早々に建設された駅ばかりです。それも、ネオバロック調やらゴシック調やらオリエンタル風やらコロニアル様式やら、如何にも西洋人好みの駅ばかりの中、唯一、最近建てられた純日本風な鼓門の金沢駅が選ばれたのは、自慢すべきことではないでしょうか。
日本人の感覚からすれば東京駅や京都駅なども立派な建物ですが、選定した西洋人には、いかにも西洋っぽい建物のため、彼らには見慣れた普通の駅舎と映るのかも知れませんね。
“美しい” 金沢駅を一通り見終わったら、もてなしドームと鼓門を背に出発してください。セイシェル、ケープタウン、ヘルシンキ、ホノルル、エルサレム、オスロ、パースなどと共にTravel & Leisure誌が選ぶ50の旅行地に選ばれた金沢観光のスタートです。
このTravel & Leisure誌の記事では、ひがし茶屋街・長町の武家屋敷・現代美術館(金沢21世紀美術館のことでしょう)が見所として列挙されていますし、東京と同レベルなのに東京より安い金沢の寿司としても紹介されています。
hanspotter.hatenablog.com
最後に素朴な疑問です。兼六園や金沢21世紀美術館などのシーンに観光客が写っていません。
早朝や深夜ではなさそうですが…。どうやって・・・?